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ロンゲストマッチ †
longest match
ルーティングテーブルから宛先を選択するとき、宛先が複数ある場合、通常プレフィックス長が長い方のネットワークアドレスを選択します。
この規則のことを「ロンゲストマッチ(longest match:最長一致)」と呼びます。
ルーティングテーブルから宛先を選択する際、条件に合う宛先が複数ある場合にプレフィックス長が長い方のネットワークアドレスを選択する規則のことを指します。
日本語で最長一致とも呼ばれます。
例えば次のようなルーティングテーブルを持つルータに、192.168.1.250宛のパケットが流れてきたとします。
ルーティングテーブルサンプル
宛先ネットワーク | ネクストホップ |
192.168.1.0/24 | ルータA |
192.168.1.128/25 | ルータB |
192.168.1.192/26 | ルータC |
192.168.1.248/29 | ルータD |
192.168.1.xなのでどのエントリにも当てはまるのですが、ビットに直した際にどの条件に最も一致するかが問題となります。
ビットに直した表
10進数表記 | ビット表記 |
192.168.1.0/24 | 11000000.10101000.00000001.00000000 |
192.168.1.128/25 | 11000000.10101000.00000001.10000000 |
192.168.1.192/26 | 11000000.10101000.00000001.11000000 |
192.168.1.248/29 | 11000000.10101000.00000001.11111000 |
流れてきたパケット | 11000000.10101000.00000001.11111010 |
上記からわかるように、192.168.1.248/29のエントリにもっとも一致するので、例のパケットはルータDに中継することとなります。
コツ †
CIDRのプレフィックス表記(例:192.168.1.248/29)を、ビット表記(例:11000000.10101000.00000001.11111000)に変換すると分かりやすい。
→ プレフィックスを、ビット表記のサブネットマスクに変換することに慣れておくとGood!