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物理層

物理層 = physical layer

http://program.sagasite.info/wiki/index.php?plugin=attach&refer=OSI%E5%8F%82%E7%85%A7%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%AB&openfile=zu2.gif

物理層 - Wikipedia

物理層(ぶつりそう、英: physical layer)は、OSI参照モデルにおける第一層で、伝送媒体(電気信号や光)上にてビット転送を行うための物理コネクションを確立・維持・解放する電気・機械・機能・手続き的な手段を定義する。

具体的にはモデムやDSUの制御を行い、WANやLANなど通信回線を介しビット単位で信号を伝送している。
TCP/IPにおけるネットワークインターフェース層の下層に相当する。

データ通信の標準化 | 社団法人 日本電気技術者協会

(1)物理層(physical layer)
 OSIの最下位層に位置付けられた物理層は、通信装置や通信端末あるいは通信回線などの媒体の物理的、電気的な規約を定めている。言い換えれば物理層は、データ通信に係るハードウェアの決まり事を定めたものといえる。具体的には、通信回線に接続するためのコネクタの形状や接続ピンの配置、電気信号の極性や電圧、電流などを規定している。
 物理層で扱う装置としては、データ端末装置(DTE:Data Terminal Equipment)やデータ伝送機能を有するデータ回線終端装置(DCE:Data Circuit-terminating Equipment)などがある。これらの装置に対してビット単位のデータ伝送を保証するための規約も物理層に規定されている。
 代表的な物理層の規格としてはRS-232C、RS-422やRS-485、X.21などのDTEとDCE間のインタフェースに関する規定がある。

@IT:連載:進化するイーサネット(1)

「パケット」を運ぶイーサネット物理層の定義
 IEEE標準802.3では、イーサネット物理層を、次のように3つの副層に分けて定義します。

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イーサネットの物理層(100BASE-TX の場合)

PCS

 PCS(Physical Coding Sublayer:物理符号化副層)では、パケットにヘッダとトレイラを付けたMACフレームを、ブロック符号化により「性質の良い」ビットパターンに直します。例えば100BASE-TXは、4bitの2値(Binary)信号を、5bit長のパターンに置換する4B/5B符号を利用します(BはBinaryの意味)。さらに、特殊な5bitパターンでフレーム先頭や終端の目印を付け、次のフレームを送信するまでの空隙(IFG:インターフレームギャップ)をアイドルパターンで埋め尽くします。なお、イーサネットには、後続するフレームがあっても、必ず最低12byte相当のIFGを設けて送出しなければいけない「決まり」があります。リピータハブなどでは、機器ごとの微妙なクロック差(±100ppm)を調整するためにこのIFGアイドルを利用します。

PMA

 PMA(Physical Media Attachment:物理媒体接続部)では、いままで並列処理されてきたビットパターンをシリアルビットストリームに変換します。受信側には、シリアルビットストリームからパターンの区切りを見つけ出す機能も含まれています(符号同期)。

PMD

 PMD(Physical Media Dependent:物理媒体依存部)では、シリアルビットストリームを、UTPや光ファイバなどの伝送媒体に適した信号に変換します。例えば、100BASE-TXでは、2値信号をMLT-3と呼ぶ方式で3値信号に変換してから、ツイストペアを構成する2導体の電位差の時間変化に直して送出します。一方、光ファイバを使う100BASE-FXの場合は、2値の電気信号を光の点減に変換してから送出することになります。

リンク

OSI参照モデル

第7層(レイヤー7)アプリケーション層
第6層(レイヤー6)プレゼンテーション層
第5層(レイヤー5)セッション層
第4層(レイヤー4)トランスポート層
第3層(レイヤー3)ネットワーク層
第2層(レイヤー2)データリンク層
第1層(レイヤー1)物理層

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Last-modified: 2017-05-24 (水) 18:12:16 (2526d)