プログラミングの基礎 > 第2章 基本的なデータ
2.2 実数 †
- OCamlの数値型は、整数と実数が明確に区別されている。
- 実数専用の演算子が用意されている。
小数点 †
- OCamlで実数を示すには、小数点をつける。
- 小数点以下が0の場合、小数点以下は省略してもいいが、小数点は書かないといけない。
# 2.0 ;; - : float = 2. # 2. ;; - : float = 2.
実数専用の演算子 †
整数の四則演算は、「+」「-」「*」「/」だが、
実数の四則演算は、「+.」「-.」「*.」「/.」となっている。
=記号の後ろに「.」(ドット、ピリオド)を付ける形になっている。
ちょっと面倒っちいけど、厳密に区別するための仕組みなので仕方ないですね。
べき乗の関数「**」 †
OCamlの実数には、べき乗を求める関数「**」が用意されています。
# 1.414 ** 2. ;; - : float = 1.9993959999999997
OCamlでは、べき乗は実数のみに用意されており、整数には用意されていない、とのこと。
問題 2.2 †
(p.9)
# 2. *. 3.14 *. 10. ;; - : float = 62.800000000000004 # 1.73 ** 2. ;; - : float = 2.9929 # 7. /. 2. ;; - : float = 3.5
無限大 †
OCamlの実数の中で、特殊な値として「無限大」が用意されています。
「infinity」で無限大を表します。
# infinity ;; - : float = infinity
マイナス無限大 †
マイナス無限大は「neg_infinity」で表します。
# neg_infinity ;; - : float = neg_infinity
# 2.0 /. infinity ;; - : float = 0. # 1.0 -. infinity ;; - : float = neg_infinity
OCamlの実数の取り扱いは、他のプログラミング言語とはちょっと違っているので、覚えておきましょう。