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ADSL

ADSL = Asymmetric Digital Subscriber Line (非対称デジタル加入者線)
電話回線を利用したインターネット回線のこと。

ADSL - Wikipedia

ADSL(エーディーエスエル、Asymmetric Digital Subscriber Line:非対称デジタル加入者線)とはDSL?の1つであり、ツイストペアケーブル通信線路(一般のアナログ電話回線)を使用する上り(アップリンク)と下り(ダウンリンク)の速度が非対称(Asymmetric)な高速デジタル有線通信技術、ならびに電気通信役務のことである。
 
概要
既設のアナログ固定電話回線にデジタル情報を重畳して家庭や小規模事業所からのブロードバンドインターネット接続に使用される。
また、近年携帯電話の普及と共に自宅に固定電話を持たない利用者も多く、アナログ電話回線に重畳させない方式でも提供されるが、この場合も従来のアナログ電話回線用と同様のメタリック通信線が利用される。
アナログ電話回線に重畳させて提供するものをタイプ1、重畳させずに提供するものをタイプ2という。
従来の公衆交換電話網を経由した従量制通信料金ではなく月額定額料金で提供される場合がほとんどで、常時接続という利用形態が普及した。
 
技術
ADSLの特徴として、一方の通信帯域を削ることでもう一方により大きな通信帯域を割り当てている(非対称)。
通常は下り(ダウンリンク)の速度が上り(アップリンク)の速度よりも高速に設定されている。
これは一般家庭などでのインターネット利用ではWebアクセスなどの用途が主となるため、ダウンリンクデータの容量がアップリンクデータに比べて遥かに多くダウンリンクを優先することで総合的にデータ通信速度を高速化するためである。
  
既設のツイストペアケーブル通信線路でアナログ固定電話による通話と同時に信号を伝送するため、音声周波数帯域(0.3-3.4kHz)を避けたより高く広い周波数帯域を使用し、複数の搬送波を利用したOFDMなどのデジタル変調を使用しADSLモデムで誤り検出訂正や回線にあわせた通信速度調整を行っている。
そのため、従来の電話回線用モデムや低速仕様のISDNなどと比べて高速なデータ通信が可能である。

第30回 ADSLの基礎技術と最新拡張規格/キーマンズネット

ADSLを介してインターネットに接続されるまで
ADSLサービスの提供を受ける場合、PCは、ADSLモデムとスプリッタを介してモジュラージャックへと接続される。ADSLモデムはPCによるデジタル信号と、加入者線を伝送する際のアナログ信号との双方向変換を行うための機器である。また、スプリッタとは、加入者線内の通話信号と、ADSLによるデータ信号を分離するための装置のことだ。
 
加入者線は、モジュラージャックから保安器、架空ケーブル、き線点、地下の管路を通り、局内のMDF(Main Distribution Frame)と呼ばれる分配器を介して局内のスプリッタへと接続される。このスプリッタは、通話信号の場合は電話交換機、ADSL信号の場合はDSLAM(Digital Subscriber Line Access Multiplexer)という局内多重化装置(局内ADSLモデム)を介して、プロバイダからインターネットへと接続される。DSLAMでは、アナログ信号として伝送されてきたそれまでのデータをデジタル信号へと変換してプロバイダへと送信するが、加入者のADSLモデムとDSLAM間がADSL部分であるといえるだろう。

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リンク

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Last-modified: 2017-05-22 (月) 13:03:16 (2531d)