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デフォルトルート †
default route
デフォルトルートとは
経路集約をさらに推し進めたものとして、「デフォルトルート」があります。
デフォルトルートとは、すべての経路を指し示す特殊経路のことで、「0.0.0.0/0」で表します。
ルータはパケットのIPアドレスとルーティングテーブルを照合して、一致するエントリがないとパケットを転送することができずにパケットを破棄してしまいました。
しかし、デフォルトルートの設定がされていると、ルーティングテーブル上に一致するエントリがない場合は、デフォルトルートの転送先(ネクストホップアドレス)にパケットを中継します。
デフォルトルートは「Last Resort」とも表現され、「残された最後の経路」といった意味合いです。
でふぉるとるーと 【デフォルトルート】 default route
ルーティングテーブルに、ホストルートやネットワークルートで一致する情報がない場合に使われる経路。
デフォルトゲートウェイとなるルーターが、デフォルトルートの宛先となる。
デフォルトルートは本来、ルーティングテーブルの情報をコンパクトにするための技術として考え出された。
もしデフォルトルートが存在せず、すべて自前で処理をしようとすると、すべてのルーターやホストが全経路情報を持たなければならず非現実的である。
また、ルーティングテーブルが大きくなると、経路情報の検索時のCPUの負荷が上がる、変動する経路に追従できないなど、多くの問題を抱えることになる。
複数の経路情報を1つの「デフォルト(省略時の選択肢)ルート」とすることで、ルーティングテーブルの情報を小さくしようというのが、デフォルトルートの考え方となっている。
ルータは通常デフォルトルートと呼ばれるスタティックルートを持っています。
デフォルトルートは受信したパケットがルーティングテーブルのどのエントリとも一致しない場合に、あらかじめ決めておいたルートを利用してパケットを送信する方法です。
デフォルトルートを設定することによって、宛先不明でパケットが破棄されることがなくなります。