ネットワーク用語 > IP
IP = Internet Protocol
IP 【Internet Protocol】(インターネットプロトコル) - IT用語辞典
IP 【Internet Protocol】(インターネットプロトコル)
読み :アイピー
米国防総省のネットワークプロジェクトで開発されたプロトコル。
OSI基本参照モデルの第3層(ネットワーク層)に位置し、ネットワークに参加している機器の住所付け(アドレッシング)や、相互に接続された複数のネットワーク内での通信経路の選定(ルーティング)をするための方法を定義している。
コネクションレス型のプロトコルであるため、確実にデータが届くことを保証するためには、上位層のTCPを併用する必要がある。
UNIXの標準プロトコルとなったことから急速に普及が進み、現在世界でもっとも普及している。
IPによって世界規模で相互に接続された巨大なコンピュータネットワークをインターネットと呼ぶ。
Internet Protocol (インターネット・プロトコル、IP) とはインターネットにおいて情報の伝達を行うプロトコルであり、 インターネットの基礎部分となる重要な役割を持つ。
OSI参照モデルのネットワーク層にほぼ対応する機能を持つ。
上位のプロトコルであるTCPやUDPなどとあわせて、インターネット・プロトコル・スイート(TCP/IPなど)としてまとめて利用されることが多い。
概要
IPは、最も基本的な通信単位であるパケットを相手に送信する役割を担う。
パケットは、発信者、受信者(手紙でいう宛て先)などの情報を持つIPヘッダ(最小20オクテット、最大60オクテット)と、通信内容を格納するペイロードとで構成される。
パケットのうちIPが受け持つネットワーク層の部分はデータグラムと呼ばれる。
発信者、受信者は、IPアドレスにより特定する。
IPは自己のインタフェース(ネットワークカードやモデムのこと)からパケットを送出するだけであり、相手まで確実にパケットが届くことに責任を持たない(保証しない)。
そのため、不慮の事故でパケットが失われた場合には単に到着しないだけである。
確実な送受信を保証する必要がある場合には、IPより上位のトランスポート層のプロトコルであるTCPなどを使用する必要がある。
現在主に利用されているのは32ビットのアドレス空間を持つIPv4であり、IPアドレスの不足が発生することが予測されることから128ビットのアドレス空間を持つIPv6が作られた。
なお、IPv5(ST)、IPv7(TP/IX)、IPv8(PIP)、IPv9(TUBA)というプロトコルも存在するが、いずれも実験的なプロトコルであり実用には至っていない。
また、IPのバージョン番号はIETFによる割り振りであり、優劣などの他意はない。