イーサリアムは我々が信じることのできる一つのコンピュータ
何故dappsは作られるのか
web3.0が叫ばれる今、非中央集権化への流れが進んでいます。
Angular.jsのようなツールとともにウェブの開発方向性は、シンクライアント(ユーザー端末には必要最低限の処理をさせ、ほとんどの処理はサーバーで行う)から、シッククライアント(ユーザー側でほとんどの処理を行う)へと移行していることが目にとれます。この様な方向へのシフトの要因は至って明確です。私たちには、今までの様にその時点におけるプロセッサーよりさらに強力なものを作り続けることは永遠には出来ません。そのため、サーバーをスケールしていくには分散化されたいくつものマシーンを稼働させていく必要があります。ソフトウェアエンジニアは分散化されたモデルの重要性を理解する必要があるといえます。
今の時点で存在しているDAppsは、既存のスケーラビリティという概念を再構築しているだけでなく、根本的な側面からスケールが可能なように構築されています。
DAppsは透明性を保証し、市場の効率性においても優位性を発揮する可能性があります。また、Dappsは巨大IT企業から権力を奪い、ユーザーにコントロール権限を与える力も持っています。
例えばイーサリアムで構築されたDApps内で販売されるアイテムを購入するためには、ユーザーは仮想通貨のETHをあらかじめ用意してイーサリアム利用料(GAS)を支払わなければならないなどハードルが高く、これがDApps普及の妨げになっているという意見もある。
そんななか、モバイルファクトリーの完全子会社であるビットファクトリーは、ETHではなく日本円でDApps内での支払いができる開発者向けサービス「Uniqys Transaction Proxy」を発表した。ユーザーが直面するハードルである“仮想通貨の入手”をなくすことで、DApps開発者はユーザーの裾野を広げることが可能になる。
「dApps」はDecentralized Applicationsの略、つまり分散型アプリケーションのことを指します。
分散型アプリケーションとは簡単に言えばブロックチェーン上で展開されるサービスで、一企業によって運営されるFacebookのような従来型のサービスと異なり、暗号通貨(トークン)をインセンティブとしたコミュニティによって運営される、オープンソースのサービスを指します。やっぱりイーサリアムブロックチェーン上のdAppsが多いんですが、中国版イーサリアムと言われるNeoにも多く、また独自のブロックチェーンも多数生まれています。
トークンによる価値の移動、という意味でシェアリングエコノミーと親和性が高そうですね。個人的には、分散型のアプリケーションがより実生活に普及するためには「オラクル」と呼ばれる、ブロックチェーン外の情報をブロックチェーン上に載せる仕組みが重要になると思います。今のところDPoSなどの投票によるシステムが応用されているようです。
DPoS(Delegated Proof of Stake)とは、ブロックチェーンのコンセンサスアルゴリズムの1つであり、BitsharesやEOSにて採用されている。
トークンの保有者に対して、トークンの保有量に応じた投票権を割り当てる。
その投票により取引の承認者を委任するという仕組みである。
トークン保有量が多いほど優位になりやすいPoSや膨大な電力を必要とするPoWの改善策として開発された。
ブロック生成を行う承認者を投票によって選出し、限定することでそれぞれのデメリットを克服している。
Ethereumは「世界の状態」を常に記録して行くブロックチェーンであり、そのEthereum世界を構築するEthereumのアカウントには、「人間」と「プログラム」に当たる「外部アカウント」と「コントラクトアカウント」の二種類があるのでした。
(4)現状のDappsの問題点と対策
DBにあたるブロックチェーンはオープンであるものの、「ユーザーが見ている画面」や「このボタンを押したらどんな処理が実行されるのか」などが管理者単独で決定されているため、完全に分散化されたアプリケーションではないです。(Dapps[Decentralized application]というよりはCapps[Centralized application]ではないかと言われています)
(例えばユーザーごとに別々の画面を見せて.........などが可能になってしまっています)
このような現状の対策として以下の2つが考えられています。
1. ユーザー自身がプログラムを保持してアプリを使用する方法
2. ホスティング自体を分散化する方法(分散化ホスティング)分散型アプリケーションといっても、「アプリのどの部分を分散化するのか」「どこまで分散化するのか」がアプリケーションの用途によって違ってくる
DAppsトークンとして使用される、イーサリアム上で発行されるトークンであるERC721
トークンごとに独自の価値を持つ種類を、NFT(Not Fungibility Token:非代替性トークン)と呼びます。
そしてNFTは、通貨としては使えないけど、モノのようなコレクション性(希少性)を持ちます。【まとめ】DAppsゲームの取引高が低い理由
DAppsの取引高が低い理由は、第一の目的がトークンの価値を高めることだからです。
その次に、トークンを取引して利益を得ることや、保有して承認欲求を満たすことが目的になります。その仕組みを実現しているがの、ERC721 というトークン規格と、トークン発行母体(ゲーム会社)の信頼と価値の定義です。
しかしそのトークンは、そのゲーム内でしか機能せず、また希少性があるからこそ価値となるため、今後も取引高が増える可能性は低いでしょう。