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IPP

IPP = Internet Printing Protocol

IPPとは【Internet Printing Protocol】 - IT用語辞典

IPP 【Internet Printing Protocol】
読み :アイピーピー
 
インターネットなどのTCP/IPネットワークを通じて印刷データの送受信や印刷機器の制御を行うプロトコル。
インターネットに関する技術標準を制定するIETFによって、RFC 2565~2569として標準化された。
 
IPPの大きな特徴として、Webブラウザなどが使うHTTPプロトコルを用いてネットワーク上のプリンタに印刷を支持できるようになっている。
インターネットを通じて遠隔地のプリンタにデータを送って印刷することもでき、FAXの代わりのように使える。
 
ただし、見知らぬ第三者に勝手に使われないよう、IPP対応機器やソフトウェアにはユーザ認証などの制限機構が組み込まれている。
相手のプリンタの種類にもよるが、IPPで直接文書を送付する方がFAXよりも安く、簡単に、はるかに優れた画質で印刷ができる。

Internet Printing Protocol - Wikipedia

Internet Printing Protocol(インターネット プリンティング プロトコル、略称IPP)は、インターネット網に代表されるTCP/IPネットワークを利用して、遠隔地にあるプリンタとコンピュータの間で印刷データなどのやりとりを行うための規格である。
 
通常のWebページの閲覧に使われるHTTPを拡張した規格であり、ルータによって隔てられた遠隔地のプリンタに対しても印刷操作を行うことが可能である。
また、HTTPの認証機構や、TLSによるサーバ認証、クライアント認証、および暗号化にも対応している。
 
当初はファクシミリの代替としての利用も期待されていたが、使用するプリンタに対応するプリンタドライバがインストールされた環境からでないと送信できないこと、迷惑ファックスに悩む企業にとっては送信側の金銭負担がほぼゼロになるIPPの導入がためらわれたこと、加えて、自社内のみで利用するのであれば遠隔地の事業所間にVPNを構築することでIPPを使用せずともファイル共有とともにプリンタを共有可能であるため、2006年現在あまり普及しているとはいえない。
 
既存のプリンタをイーサネット、無線LAN等のネットワークに直接接続可能にするプリントサーバ製品群では、NetBEUI、AppleTalk等の既存のプロトコルと併せてIPPにも対応したものが増えている。

IPP ‐ 通信用語の基礎知識

IPP
読み:アイピーピー
外語:IPP: Internet Printing Protocol 英語
 
Printer Working Group(PWG)が策定し、IEEE標準規格となった、インターネット経由でプリンターの制御や印刷を行なうためのプロトコル。
一般に631/tcpと631/udpが使われる。

概要
IPP/1.0はRFC 2565〜2569としても標準化され、Windows 98 SE以降及びWindows 2000以降でも標準サポートされている。
後継のIPP/1.1はRFC 2910〜2911として標準化されている。
 
CUPSは印刷プロトコルとしてこのIPPを使用する。
IPPは従来のLPDプロトコルと違い、印刷のための指定以外に、用紙サイズや解像度といったプリンターへの指定を扱うことができるほか、プロトコル自体がユーザー認証やアクセス制御、および通信データの暗号化機能を提供している。

特徴
HTTP
IPPの最大の特徴であり他のプロトコルと異なる点は、HTTP/1.1をベースに設計されている点である。
 
その点ではWebDAVなどにも似るが、WebDAVと違うのは既存のメソッドをそのまま有効活用する点にある。
例えば印刷すべきデータはPOSTメソッドで送信し、またGETメソッドでプリンターの状態を取得する。
このように、Webベースでプリンターの状態や印刷が出来るのが特徴となっている。
その上で更にユーザー認証や印刷データの暗号化等もサポートしている。
 
この特徴から、既存のHTTPで使われる技術、つまりファイアウォールやプロクシー経由でのプリンター制御が可能である。
この点については利点ともいえ、またセキュリティ面で注意が必要な点でもある。
 
FAX
インターネット経由で遠隔地のプリンターが使えるため、FAX代わりにも利用できる。

リンク

CUPS
LPR


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