セキュリティーニュース

http://d.hatena.ne.jp/Sirokoix/20110710/1310264072

履歴消しゴムが丸パクリされた件

なぜ同じアプリが2つ?

さて、ここからが本題です。なぜ同じ名前で同じ機能のアプリが2つあるのでしょうか。なぜこのような事になったのかを時系列で書き出します。

1. DUMAPICさんが「履歴消しゴム」を公開。アプリの英語名は「History Eraser」。
2. 「履歴消しゴム(DUMAPIC作)」は超有名アプリに成長(この時点で25万ダウンロード以上)
3. INFOLIFE社が「履歴削除」を公開開始(記憶があいまいです)。英語名は「History Eraser」。アプリの仕様は「履歴消しゴム(DUMAPIC作)」を真似したもの。英語名も全く同じ。
4. INFOLIFE社が「History Eraser」の日本語名を「履歴消しゴム」に変更。

同じ名前で同じ機能のアプリが2つ並んでいる理由がお分かりでしょうか。INFOLIFE社が、他のアプリをマネしてアプリを作成しているからです。ちなみに、INFOLIFE社は他のアプリも同じようにマネしています。

どこに問題があるか?

私は、これを非常に問題だと感じます。フリーソフト開発者が作成して努力して有名になったところで、他の会社が横取りしているようなものです。著作権侵害でもないので法律的な停止要求はできません。つまり、良心の問題です。

私が問題だと思う点は、アプリの日本語名まで同じにしたことです。同じ仕様のアプリが出てくることは仕方ないことだと思います。世の中の多くの物は、他のものを改良したものですから。英語名もストレートな名前なので、同じになるのは仕方ないかと思います。しかし、日本語名の「履歴消しゴム」については、初めは別の名前だったのに、後から同じ名前に変更しています。これは、丸パクリと言われても仕方ないと思います。

開発者にとって、作成したソフトウェアは自分の子供のようなもの。それを横取りされたら、開発者の心はボロボロになるぐらい傷つきます。

商標

上記ブログ記事に対して、以下のようなコメントが付いていました。

diadfjioqe 2011/07/11 00:24
商標を取っていないのに何甘えたこと言ってんの?

あ 2011/07/11 00:38
良心の問題って書いてあるじゃん

有料アプリケーションを販売する場合は、先行者利益を確保するために、商標登録をしておくべきですね。
オープンソースの場合はライセンス規約を整備して、無断複製ができないように明記しておくとか?

商標 - Wikipedia

商標(しょうひょう)とは、商品を購入し、あるいは役務(サービス)の提供を受ける需要者が、その商品や役務の出所(誰が提供しているか)を認識可能とするために使用される標識(文字、図形、記号、立体的形状など)をいい、商品の販売に際しては商品または商品の包装、役務の提供に際しては、役務の提供に使用される物や電磁的方法により行う映像面に付して使用する。需要者は、標章を知覚することによって商品や役務の出所を認識し、購入したい商品、または提供を受けたい役務を選択することができる。
 
商品の販売や役務の提供を継続すると、使用されるブランドは需要者に広く知られることとなり、商品の品質や役務の質が一定以上のものであれば、業務上の信用力(ブランド)が化体し、財産的価値が備わるようになる。この財産的価値は、特許権や著作権にならぶ知的財産権の一つと位置づけられ、条約や法律による保護対象となっている。これにより産業の発達に寄与し、あわせて需要者の利益を保護することができる。

商標を登録して、自分が作ったアプリケーションを剽窃(パクリ)から守りましょう!


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Last-modified: 2011-07-11 (月) 13:24:33 (4673d)