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2019年9月16日 公開
2020年5月13日 更新

入門Haskellプログラミング

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LESSON 3

3.1 ラムダ関数

書式

\x -> x

本書、p.26の図3-1には間違いがある。
「関数の引数(複数の場合もある)」から伸びている線は、右側のxに向かっているが、正しくは左側のxに向かっていなければならない。

ラムダ関数の書き方の例

Prelude> (\x -> x * 2) 4
8

型を確認してみます。

Prelude> :t (\x -> x)
(\x -> x) :: p -> p
Prelude> :t (\x -> x * 2)
(\x -> x * 2) :: Num a => a -> a

3.2 where句

(参考)

補助関数とは、関数定義の内部でのみ使用する部分的な関数のことです。
補助関数を作成することで、複雑で分かりにくいプログラムの構造を簡潔にして可読性を向上することができます。
また、処理毎に分割することはプログラムを再利用しやすく、保守性のあるものにします。
なお、補助関数を内包する親となる関数は「最上位関数」と呼ばれます。
Haskellにおける補助関数の定義方法は「let」と「where」の2通りありますが、whereを使うほうが一般的といえます。
どちらを使用しても問題ありませんが、混在していると可読性が悪くなるため、統一して利用することが推奨されています。

3.3 let式

(p.29)

Haskellには、where句の代わりに使用できるlet式と呼ばれるものがあります。

where句とlet式の違いは?

素朴な疑問です。

基本
let 変数/関数 in 式という書式で、ローカルな変数や関数を定義できる。
letは式なので結果を返す。

whereとの違い
whereと似ているが以下の点が異なる。

  • どこでも書ける。
  • whereではガードをまたぐことが出来るが、letで定義したものはinの中でしか参照できない。

好みの問題もあるが、基本的にはwhereを使って、必要な場合はletを使うのが良さそう。

「ガード」による違いがあるみたいですね。
基本はwhereを使っておくことにしておきたいと思います。

用語

プログラミング学習では専門用語が次から次へと出てくるので、後で混乱しないように意味を押さえて覚えておきたい。

ラムダ関数

ラムダ関数は、別名で「無名関数」とも言ったりする。(言語によって違うのだろうか?)

ラムダ(λ)という記号の由来

些細なことだけど、素朴な疑問。
なぜ無名関数はラムダ関数という名称が与えられているのか?
そもそも「ラムダ関数」とか「ラムダ計算」の「ラムダ」ってどこから出てきたのか?

^(キャレット)記号

「^」この記号は何ていう名前なんでしょうか?

「キャレット」という記号は、正確には下側に位置する山形の記号だった。
上側に位置する山形の記号は、「サーカムフレックス」とか「ハット記号」という名前の別の記号だった。

^ ←サーカムフレックス(上側に寄っている山形の記号)
‸ ⁁ ←キャレット(下側に寄っている山形の記号)

両方とも単体で見た場合には形がそっくりだから、サーカムフレックスをキャレット(カレット)と呼ぶ場合もある。
ややこしいですね!

で、ラムダに話を戻すと、最初キャレット(本当はサーカムフレックス)を使って「^x」とか書いていたのを「λx」と書くようになった。
それが「ラムダ」という記号が登場するきっかけであり、ラムダ計算とかラムダ関数とか呼ばれる由来になったわけですね。

特に深い意味はなくて、気まぐれで使っただけみたいなので、ここは「なぜラムダなんだろう?」と悩むところではないのでしょう。
ただの定義というか、「へー、そういうもんなの?」と軽く受け流して、次行ってみよう!


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