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Border Gateway Protocol - Wikipedia
Border Gateway Protocol(ボーダ・ゲートウェイ・プロトコル、略称 : BGP)はインターネットの中核をなすルーティングプロトコルである。
BGPはIPネットワークか自律システム (AS) 間の到達性を示すプレフィックス (prefix) のルーティングテーブルを維持することでルーティングを行う。
BGPはパス・ベクタ・プロトコルに分類され、技術的なメトリックは使用しないが、ネットワークの細かい規則や方針に従ってルーティングを行う。
BGPはクラスレスドメイン間ルーティング (CIDR) をサポートし、ルート集約を行うことでルーティングテーブルのサイズを削減することができる。
BGPはNSFNETインターネットバックボーンを廃して完全分散ルーティングに移行するため、EGPに代わるルーティングプロトコルとして生まれた。
こうして生まれたBGPはインターネットを本当に分散したシステムへと変えた。
BGPの現在のバージョンであるバージョン4であるが1994年に採用され、2006年1月に今までのRFC 1771を廃止し、RFC 4271で再体系化された。それ以前のバージョンは現在廃止されている。
非常に大きなプライベートIPを利用したネットワークでもBGPを使用することができる。
例えばいくつかの巨大なOSPFの橋渡しするのに使えるし、BGPのマルチホ-ミング機能を利用してネットワークの冗長性を改善することができる。
BGPとは【Border Gateway Protocol】(BGP-4) - IT用語辞典
インターネットのようにTCP/IPを用いて複数のネットワークを接続した環境において、各ネットワーク間で接続機器が経路情報をやり取りするためのプロトコル(通信規約)の一つ。
大規模なTCP/IPネットワークは、各組織が保有・運用する小規模なネットワークである「AS」(Autonomous System)を単位として、これを相互に接続した形態になっており、境界にあるルータなどの接続機器は経路情報を交換する必要がある。BGPはこの情報交換を行うための規約の一種で、EGP-2に代わって登場した規格である。現在では、インターネット上のAS間での通信プロトコルの主流となっている。
最新のバージョンはBGP-4で、EGP-2と違ってTCPを利用することで信頼性を上げ、また経路状態に変化があった時にのみ更新情報を送るなど、EGP-2の問題点の多くが解消されている。ポリシー経路制御によって、経路設定にある程度の意図を持たせることも可能になっている。