ネットワーク用語 > PPP

PPP

PPP = Point to Point Protocol

PPPとは【Point to Point Protocol】 - IT用語辞典

PPP 【Point to Point Protocol】
読み :ピーピーピー
 
電話回線を通じてコンピュータをネットワークに接続するダイヤルアップ接続でよく使われるプロトコル
OSI参照モデルデータリンク層にあたり、ネットワーク層以上のさまざまなプロトコル(TCP/IP、IPX/SPX、NetBEUIなど)と併用して用いる。
認証機能や圧縮機能もあり、将来的に新しいプロトコルをサポートすることもできる。
PPPプロトコルをEthernet上で利用するプロトコルがPPPoEである。

Point-to-Point Protocol - Wikipedia

Point-to-Point Protocol(ポイントトゥポイントプロトコル、略称PPP)は、2点間を接続してデータ通信を行うための通信プロトコルである。

PPPの接続手順

PPPとは -- Key:雑学事典

PPPとは?

PPPはSLIPの問題点を解決し、RFC1661で解説されているダイヤルアップ回線やシリアル回線上でTCP/IPなどのリンクを提供するためのプロトコルです。
OSI参照モデル物理層データリンク層に対応し、ネットワーク層以上をサポートする幅の広いプロトコルとなっています。

PPPは物理的な回線を選ぶこと無く、様々なネットワーク層プロトコルから渡されたデータを運ぶことができるのです。
元々HDLCと言うプロトコルがあったのですが、HDLCはネットワーク層プロトコルを識別することができません。
そこでPPPはHDLCをベースとし、様々なネットワーク層プロトコルを同じリンク上で混在させることができるよう考えられています。

PPPの接続手順

PPPではまずシステム起動後にLCP【Link Control Protocol】によってリンク確立を行うこととなります。
この際ネゴシエーションを行うのですが、ここで行われる設定はネットワーク層のプロトコルに依存しないものだけです。
リンクが確立されたら次は認証を行います(必須ではありません)。
そして使用するネットワーク層プロトコルの設定を各NCP【Network Control Protocol】が行い、ネットワーク層以上のプロトコルを使った通信が可能となるのです。

ppp1.gif
  1. リンク停止フェーズ【Link Dead Phase】
    通信システムが物理的又は電気的に動作をしていない状態を指します。
    モデムのCD(キャリア検出)が落ちているときなどがこれにあたります。
    通信システムがが物理的、又は電気的に動作を始めるとリンク確立フェーズに移ります。
  2. リンク確立フェーズ【Link Establishment Phase】
    設定要求、確認パケットと言ったLCPの設定パケットを双方向に交換します。
    お互いが「Configure-ACK」パケットを送受信するとリンクが確立されたこととなります。
    このフェーズではLCPパケットしか使用できず、その他のパケットは無視されることとなります。
  3. 認証フェーズ【Authentication Phase】
    認証フェーズは省略可能ですが、省略しない場合はリンク確立終了後なるべく早く行う必要があります。
    どの認証プロトコルを使うかはLCP設定オプションで前もって設定することになります。
    具体的にはPAPCHAPなどがあります。このフェーズではLCP、認証プロトコル、リンク品質監視パケットを実行することができ、それ以外のパケットは破棄されます。
    「Configure-Request」パケットを受信するとリンク確立フェーズに戻ります。
  4. ネットワーク層プロトコルフェーズ【Network Layer Protocol Phase】
    各ネットワーク層プロトコルに対応したNCPが実行されます。
    このフェーズで使用可能なパケットは、LCP、NCP、ネットワークプロトコルのパケットとなります。
    「Configure-Request」パケットを受信するとリンク確立フェーズに戻ります。
  5. リンク終了フェーズ【Link Termination Phase】
    終了要求によってこのフェーズへと移ります。
    他にもCD(キャリア検出)落ち、認証やリンクの品質失敗、アイドル時間のタイムアウトによってもこのフェーズへ移ります。
    LCPは「Terminate-Request」パケットを送り、その確認として「Terminate-ACK」パケットを受信するとリンクのクローズ状態となります。
    そして物理層に切断を指示する信号を送ります。
    一方相手側(Terminate-Requestを受け取った側)PPPでは「Terminate-ACK」パケットを送信後一定時間待ち、その後リンクを切断することとなります。
    このフェーズではLCPパケットしか使用できません。
PPP-phases.gif

PPPの5つのフェーズ http://sugi-lab.jp/tgu/CCN/20110607.html#PPP

Cisco-w04-02.gif

PPPセッション http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20060704/242430/

リンク

EAP (Extensible Authentication Protocol)
PPPoE
HDLC (High-Level Data Link Control)
ISDN
RADIUS

PPPで使われるPAPとCHAP - 情報セキュリティ入門:ITpro
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20060424/236003/


トップ   新規 一覧 検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS