• 追加された行はこの色です。
  • 削除された行はこの色です。
[[ネットワーク用語]] > ADSL

* ADSL [#h12456cf]

ADSL = Asymmetric Digital Subscriber Line (非対称デジタル加入者線)
電話回線を利用したインターネット回線のこと。

[[ADSL - Wikipedia>http://ja.wikipedia.org/wiki/ADSL]]
>ADSL(エーディーエスエル、Asymmetric Digital Subscriber Line:非対称デジタル加入者線)とは[[DSL]]の1つであり、ツイストペアケーブル通信線路(一般のアナログ電話回線)を使用する上り(アップリンク)と下り(ダウンリンク)の速度が非対称(Asymmetric)な高速デジタル有線通信技術、ならびに電気通信役務のことである。

>''概要''
 
''概要''
既設の&color(red){アナログ固定電話回線};にデジタル情報を重畳して家庭や小規模事業所からのブロードバンドインターネット接続に使用される。
また、近年携帯電話の普及と共に自宅に固定電話を持たない利用者も多く、アナログ電話回線に重畳させない方式でも提供されるが、この場合も従来のアナログ電話回線用と同様のメタリック通信線が利用される。
アナログ電話回線に重畳させて提供するものをタイプ1、重畳させずに提供するものをタイプ2という。
従来の公衆交換電話網を経由した従量制通信料金ではなく月額定額料金で提供される場合がほとんどで、常時接続という利用形態が普及した。

>''技術''
 
''技術''
ADSLの特徴として、一方の通信帯域を削ることでもう一方により大きな通信帯域を割り当てている(非対称)。
通常は下り(ダウンリンク)の速度が上り(アップリンク)の速度よりも高速に設定されている。
これは&color(red){一般家庭などでのインターネット利用ではWebアクセスなどの用途が主となるため、ダウンリンクデータの容量がアップリンクデータに比べて遥かに多くダウンリンクを優先することで総合的にデータ通信速度を高速化するためである。};
 
  
既設のツイストペアケーブル通信線路でアナログ固定電話による通話と同時に信号を伝送するため、音声周波数帯域(0.3-3.4kHz)を避けたより高く広い周波数帯域を使用し、複数の搬送波を利用したOFDMなどのデジタル変調を使用しADSLモデムで誤り検出訂正や回線にあわせた通信速度調整を行っている。
そのため、従来の電話回線用モデムや低速仕様の[[ISDN]]などと比べて高速なデータ通信が可能である。

[[ADSLとは【Asymmetric Digital Subscriber Line】 - IT用語辞典>http://e-words.jp/w/ADSL.html]]
>読み : 	エーディーエスエル
電話線を使い高速なデータ通信を行う技術。
電話の音声を伝えるのには使わない高い周波数帯を使って通信を行うxDSL技術の一種で、一般の加入電話に使われている1対の電話線を使って通信する。

>「非対称(asymmetric)」の名の通り、ユーザ側から見てダウンロードに相当する電話局→利用者方向(下り)の通信速度は1.5~約50Mbps、その逆のアップロードにあたる利用者→電話局方向(上り)の通信速度は0.5~約12Mbpsと、通信方向によって最高速度が違っている。

>ADSLが使っている周波数帯は電気信号の劣化が激しいため、ADSLを利用できるのは電話線の長さがおよそ6~7kmまでの電話回線に限られる。
また、ADSLを利用できる電話回線でも、実際の通信速度は回線の距離や質に大きく影響される。

>ADSLはxDSL技術の中で最初に実用化されたもので、既に一般家庭に広く普及している電話線を使うために手間がかからず、しかも一般家庭でも利用できる料金で高速なインターネット接続環境を提供できる技術として急速に普及した。

>ADSLはまずアメリカで普及が始まったが、日本では電話回線を管理するNTT東日本・西日本がISDNとの混信を理由としてADSLに難色を示していた。
そして、NTT地域会社はADSL接続に必須となる[[MDF]](主配電盤)での相互接続をADSL事業者になかなか許可せず、これが原因で実用化が遅れていた。

>しかし、1999年12月にNTT地域会社が[[MDF]]での相互接続を認め、東京めたりっく通信(当時)やNTT-ME(当時)などが首都圏の数ヶ所の電話局に収容されている電話回線を対象に、限定的ながら商用サービスを開始した。
この流れを受けて、2000年には全国の電話局を対象にした本格商用サービスが通信事業者各社によって開始され、ADSLに消極的だったNTT地域会社も、2000年12月に商用サービス(フレッツ・ADSL)を開始した。

[[第30回 ADSLの基礎技術と最新拡張規格/キーマンズネット>http://www.keyman.or.jp/at/network/isp/30000585/]]
>''ADSLを介してインターネットに接続されるまで''
>ADSLサービスの提供を受ける場合、PCは、ADSLモデムとスプリッタを介してモジュラージャックへと接続される。ADSLモデムはPCによるデジタル信号と、加入者線を伝送する際のアナログ信号との双方向変換を行うための機器である。また、スプリッタとは、加入者線内の通話信号と、ADSLによるデータ信号を分離するための装置のことだ。
ADSLサービスの提供を受ける場合、PCは、ADSLモデムとスプリッタを介してモジュラージャックへと接続される。ADSLモデムはPCによるデジタル信号と、加入者線を伝送する際のアナログ信号との双方向変換を行うための機器である。また、スプリッタとは、加入者線内の通話信号と、ADSLによるデータ信号を分離するための装置のことだ。
 
加入者線は、モジュラージャックから保安器、架空ケーブル、き線点、地下の管路を通り、局内の[[MDF]](Main Distribution Frame)と呼ばれる分配器を介して局内のスプリッタへと接続される。このスプリッタは、通話信号の場合は電話交換機、ADSL信号の場合はDSLAM(Digital Subscriber Line Access Multiplexer)という局内多重化装置(局内ADSLモデム)を介して、プロバイダからインターネットへと接続される。DSLAMでは、アナログ信号として伝送されてきたそれまでのデータをデジタル信号へと変換してプロバイダへと送信するが、加入者のADSLモデムとDSLAM間がADSL部分であるといえるだろう。

>加入者線は、モジュラージャックから保安器、架空ケーブル、き線点、地下の管路を通り、局内の[[MDF]](Main Distribution Frame)と呼ばれる分配器を介して局内のスプリッタへと接続される。このスプリッタは、通話信号の場合は電話交換機、ADSL信号の場合はDSLAM(Digital Subscriber Line Access Multiplexer)という局内多重化装置(局内ADSLモデム)を介して、プロバイダからインターネットへと接続される。DSLAMでは、アナログ信号として伝送されてきたそれまでのデータをデジタル信号へと変換してプロバイダへと送信するが、加入者のADSLモデムとDSLAM間がADSL部分であるといえるだろう。

&ref(01.gif);

* リンク [#kf50dd10]
[[VDSL]]
[[FTTH]]
[[ISDN]]
[[MDF]]



トップ   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS