Linuxでユーザーのグループを管理するコマンド
リンク †
- 【 gpasswd 】コマンド――ユーザーが所属するグループを管理する:Linux基本コマンドTips(72) - @IT http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1612/12/news016.html
gpasswd」は、ユーザーが所属するグループの情報を管理するためのコマンドです。
所有グループを変更したり、グループに所属しているメンバーを表示したりすることができます。
コマンドの実行や、設定変更には「rootユーザー(スーパーユーザー)」の権限が必要です。「passwd」コマンドが「/etc/passwd」および「/etc/shadow」ファイル(ユーザーのパスワードを暗号化して格納しているファイル)を管理するのに対し、gpasswdは「/etc/group」および「/etc/gshadow」ファイルを管理します。
gpasswdコマンドの主なオプション †
短いオプション | 長いオプション | 意味 |
-a ユーザー | --add ユーザー | ユーザーをグループに所属させる |
-d ユーザー | --delete ユーザー | ユーザーをグループのメンバーから外す |
-r | --delete-password | グループのパスワードを削除する |
-R | --restrict | グループへのアクセスをメンバーのみに制限する |
-A ユーザー | --administrators ユーザー | グループの管理者を設定する(ユーザーは複数指定可能) |
-M ユーザー | --members ユーザー | メンバーのリストを設定する(ユーザーは複数指定可能) |
ユーザーの所属グループを増やす †
ユーザーの現在の所属グループはそのままにして、新たに別のグループにも所属させたい場合には、
gpasswd -a ユーザー名 グループ名と実行します。
「gpasswd」と「usermod」の違い †
ユーザーが所属するグループは「usermod」コマンドで変更できますが、所属グループを全て指定する必要があるのと、プライマリーグループの変更(「-g」オプション)とセカンダリーグループの変更(「-G」オプション)が似ているのでミスしやすいということがあります。
対して「gpasswd -a ユーザー名 グループ名」では、ユーザーのもともとのグループ情報は変更されないため、単純に「所属するグループを増やしたい」という場合は、gpasswdコマンドの方が簡単かつ安全に実行できます。
- Linuxでユーザーをグループに追加する - Qiita https://qiita.com/orangain/items/056db6ffc16d765a8187
gpasswd -a USER GROUP
間違えてグループが置き換えられることはないですが、コマンドが覚えづらいのが難点です。