#author("2019-08-10T15:12:37+00:00","default:sagasite","sagasite")
[[Vue.js開発入門]] > Chapter 2 データを表示するとき

#contents

*01 Vue インスタンスを作る:new Vue [#w026b79d]
Vue.jsでWebアプリ(SPA、シングルページアプリケーション)を作るには、まずJavaScriptでVueインスタンスを作るところから始めます。
Vueインスタンスにいろいろなオプション(設定値)を指定することで、Webアプリの機能が用意できます。

**Vueインスタンス作成の書式 [#ab5bfb60]
 new Vue()
または
 var 変数名 = new Vue()

~
Vueインスタンスを作成するコンストラクター関数「Vue()」には、Vueインスタンスに設定するデータを引数として渡します。

Vueが動作するために最低限必要なデータとして、
-elオプション
-dataオプション
が挙げられます。

**elオプション [#g73dfcf6]
elオプションで、「どのHTML要素とつながるのか」を指定します。

HTMLの中に「<タグ名 id="ID名">と書いた要素」を用意しておけば、elオプションで「el: "#ID名"」と指定することで、その要素とつながります(紐付けられます)。

**dataオプション [#k4353bc3]
dataオプションで、「どんなデータがあるのか」を指定します。

「data: { データ部分 }」と指定することで、Vueインスタンスで使うデータを用意できます。
JavaScriptの文法では、「{」と「}」で囲まれたデータは、オブジェクト(連想配列)になります。
つまり、dataオプションで用意するデータの構造は、オブジェクト(連想配列)にしておけばOKということですね。

データ部分は、普通のJavaScriptオブジェクト(連想配列)なので、
 {
   プロパティ名1: 値1 ,
   プロパティ名2: 値2 ,
   プロパティ名3: 値3
 }
のように、プロパティ名と値の組をカンマで区切って並べればOKです。
末尾の組にはカンマは不要なので注意。

 data: {
   name: "山田太郎",
   age: 25,
   message: "こんにちは"
 }
みたいな形になります。

***JavaScriptのオブジェクト [#e7d90c0d]
(参考)
-javascriptの連想配列と配列の違い - Qiita https://qiita.com/katsukii/items/168bee174073ae7ec7e4
>全てのオブジェクトは連想配列である。以下は全て同じ連想配列。

#code(javascript){{{
// 1
var obj = { hoge: 'hoge' };

// 2
var obj = { 'hoge': 'hoge' };

// 3
var obj = {};
obj.hoge = 'hoge';

// 4
var obj = {};
obj['hoge'] = 'hoge';

// 5
var obj = new Object();
obj.hoge = 'hoge';
}}}

これの1番目の形式ですね。

*** new Vue()でVueインスタンスを作る例 [#p2912ce1]
これが普通のやり方みたいです。

-hello.html

#code(html){{{
<!DOCTYPE html>
<html>

<head>
    <meta charset="UTF-8">
    <title>Vue.js sample</title>
    <script src="https://cdn.jsdelivr.net/npm/vue@2.5.17/dist/vue.js"></script>
</head>

<body>
    <div id="app">
        <p> {{myText}} </p>
    </div>
    <script>
        new Vue({
            el: "#app",
            data: {
                myText: 'Hello, world!'
            }
        })
    </script>
</body>

</html>
}}}

*** var 変数名 = new Vue()でVueインスタンスを作る例 [#p35cbcfc]
Vueインスタンスを変数に代入しておけば、後でいろいろな形で扱うことができますね。

-hello1.html

#code(html){{{
<!DOCTYPE html>
<html>

<head>
    <meta charset="UTF-8">
    <title>Vue.js sample</title>
    <script src="https://cdn.jsdelivr.net/npm/vue@2.5.17/dist/vue.js"></script>
</head>

<body>
    <div id="app">
        <p> {{myText}} </p>
    </div>
    <script>
        let config = {
            el: "#app",
            data: {
                myText: 'Hello, world!'
            }
        }
        let vm = new Vue(config);
    </script>
</body>

</html>
}}}

ここでは変数の宣言に「var」キーワードを使うのではなく、ES2015の新しい文法の「let」を使ってみました。
変数「config」にVueインスタンスで使うオプション(設定値)を代入しています。
変数「vm」にVueインスタンスを代入しています。(vmは、ViewModelの意)

** Vueインスタンスの主なオプション [#m385d268]
elオプションやdataオプションの他にも、Vueインスタンスに設定できるオプションがいろいろあります。

| オプション名 | 内容 |h
| el		| どのHTML要素とつながるのか			|
| data		| どんなデータがあるのか				|
| methods	| どんな処理を行うのか					|
| computed	| どのデータを使って別の計算をするのか	|
| watch		| どのデータを監視するのか				|

***いろいろなオプションを詰め込んだ例 [#q2d2067e]
ここでは、Vueインスタンスのオプションがどんな風に書けるのか?のサンプルコードを示します。
ただのハリボテなので、実際には動きません。

-hello2.html

#code(html){{{
<!DOCTYPE html>
<html>

<head>
    <meta charset="UTF-8">
    <title>Vue.js sample</title>
    <script src="https://cdn.jsdelivr.net/npm/vue@2.5.17/dist/vue.js"></script>
</head>

<body>
    <div id="app">
        <p> {{myText}} </p>
    </div>
    <script>
        new Vue({
            //どのHTML要素とつながるのか
            el: "#app",

            //どんなデータがあるのか
            data: {
                myText: 'Hello, world!'
            },

            //どんな処理を行うのか
            methods: {
                reverseMessage: function () {
                    this.message = this.message.split('').reverse().join('')
                }
            },

            //どのデータを使って別の計算をするのか
            computed: {
                fullName: function () {
                    return this.firstName + ' ' + this.lastName
                }
            },

            //どのデータを監視するのか
            watch: {
                restSec: function () {
                    if (this.restSec <= 0) {
                        alert("制限時間です。");
                        clearInterval(this.timerObj);
                    }
                }
            }
        })
    </script>
</body>

</html>
}}}

methods、computed、watchなどというプロパティー名のオプションも設定できるよ!というお話でした。

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