[[ネットワーク技術ニュース]]
- スマートフォンの普及で、電話会社の回線が圧迫されている。
- 「LTE」という通信技術によって、高速・大容量の通信を実現して、対処すると。
http://mainichi.jp/select/biz/news/20110904k0000m040034000c.html
*帯電話回線:スマートフォン普及でパンクする恐れ [#p7d5aa27]
動画など大量のデータをやりとりするスマートフォン(多機能携帯電話)の急速な普及で、現行の携帯電話回線が混雑し、放置すれば、数年後には回線がパンクする恐れが出てきた。このため、携帯各社は、通信量の抑制に乗り出したり、通信料金の見直しを検討したりするなどの対策に動き出している。【乾達】
米アップルの「iPhone(アイフォーン)」に代表されるスマートフォンはパソコン並みの機能を持ち、データ量が大きい動画やゲームなどを楽しめる。だが、携帯各社によると、従来型の携帯電話に比べ、&color(red){1人当たりの通信量が10~20倍に増える};傾向にある。スマートフォンは今後も販売が大幅に伸びると予想され、KDDIは国内全体の携帯でのデータ通信量が15年には10年実績の18倍に達すると試算。「このままでは13年には通信量が携帯回線の容量を超す」(田中孝司社長)と懸念する。既に都心部では通信速度が遅くなったり、つながりにくくなったりしている。
このため、KDDIは10月から、3日間の通信量の合計が一定の基準を超えた利用者に対し、通信速度を遅くして通信量を抑える措置を導入する。NTTドコモとソフトバンクモバイルも既に通信量を抑える措置を取っており、携帯大手3社が足並みをそろえる。
さらに「一定の料金を払えばデータ通信を使い放題」という定額制の見直しも検討されている。日本と同様の問題を抱える米国では、通信大手のベライゾン・ワイヤレスが7月に定額制を廃止し、通信量に応じて料金を課す従量制に切り替えた。「アイフォーン」の販売でスマートフォン市場をリードするソフトバンクモバイルの孫正義社長は「料金体系を含めて(通信量を)管理していかないといけない」と定額制(同社は月4000~5000円台)見直しを検討課題に挙げている。
&color(red){携帯各社は、抜本的な対策として、高速・大容量の次世代携帯通信への移行を目指している。};ドコモは昨年末に始めた次世代通信「LTE」の普及を図り、今冬にLTEを使えるスマートフォンを初めて発売する。ソフトバンクやKDDIも12年度以降にLTEのサービス開始を予定している。また、各社は、データ通信を携帯以外の回線に移して混雑を緩和しようと、スマートフォンが接続できる公衆無線LANを駅やカフェなどに設置することも急いでいる。
ただ、LTEが本格的に普及する時期は14~15年ごろと見込まれ、それまでをどう乗り切るかが焦点。定額制の見直しが検討されているのは、「利用者の2%がデータ通信量の4割を占める」(孫社長)というヘビーユーザー対策だが、定額制は一般の利用者にも浸透している。スマートフォン市場の競争が激化する中、定額制を見直すと顧客離れにつながりかねず、難しい判断を迫られている。
毎日新聞 2011年9月3日 19時24分
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>従来型携帯電話とスマートフォンの契約数推移※調査会社・MM総研調べ。契約数はいずれも3月末時点。12年以降は予測
** LTE [#p6ed991a]
[[LTE - Wikipedia>http://ja.wikipedia.org/wiki/LTE]]
>Long Term Evolution - 携帯電話の高速通信規格。
[[Long Term Evolution - Wikipedia>http://ja.wikipedia.org/wiki/Long_Term_Evolution]]
>Long Term Evolution(LTE、ロング・ターム・エボリューション)は新たな携帯電話の通信規格である。
2010年頃から世界中でのサービス開始が見込まれており、仕様は標準化団体である3GPPにて3GPP Release.8内で2009年3月に凍結された。
現在普及しているW-CDMAやCDMA2000といった第3世代携帯電話(3G)と将来登場する第4世代携帯電話(4G)との間の技術であるため、第3.9世代携帯電話(3.9G)とも呼ばれる。
しかし、2010年12月6日に国際電気通信連合はLTEを4Gと呼称することを認可したためマーケットでは呼称にばらつきが見られる。
3GPP上ではE-UTRA (Evolved Universal Terrestrial Radio Access)/E-UTRAN (Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)とも表記されている。
この規格は当初NTTドコモがSuper 3Gという名称でコンセプトを含めた提唱をしていた。
このため同社では長らく「Super 3G」と呼んでいたが、近年は「LTE」と呼んでいる。
>''概要''
下りは&color(red){OFDMA};(Orthogonal Frequency Division Multiple Access 直交周波数分割多元接続)、上りは&color(red){SC-FDMA};(Single Carrier Frequency Division Multiple Access シングルキャリア周波数分割多元接続)を採用し、ピークデータレートが下り方向100Mbps以上、上り方向50Mbps以上(いずれも20MHz幅において)の通信速度を要求条件として仕様策定が進められている。
&color(red){パケット通信のみをサポートし、音声の通信はVoIPでサポートされる。};
3Gと同じ周波数帯域を使用し、帯域幅は1.4, 3, 5, 10, 15, 20MHzを選択して使用できる。
伝送遅延、待ち受けからの通信状態への遅延(接続遅延)を以前の通信規格に比較して低減するような技術が盛り込まれている。
「Long Term Evolution」の名称通り、3Gを「長期的進化・発展」させることで、スムーズに4Gに移行出来るようにする、いわば橋渡し(中継ぎ)的な役割を期待されている。
LTEサービス「Xi」(クロッシィ) | NTTドコモ
http://www.nttdocomo.co.jp/xi/
LTE(Long Term Evolution) | NTTドコモ
http://www.nttdocomo.co.jp/corporate/technology/rd/tech/lte/index.html