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[[ネットワーク用語]] > トークンリング
* トークンリング [#t1ae8e98]
トークンリング = Token Ring
[[トークンリング - Wikipedia>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0]]
>トークンリング (Token Ring) は、[[LAN]]の[[物理層]]および[[データリンク層]]の規格の一つ。
IBMが開発したもので、IEEE 802.5で規格化されている。
通信速度は4Mbpsおよび16Mbps。
[[ノード]]がリング状に接続されている点が特徴。
>物理的には[[ハブ]]で集線したスター型の構成をとる。
ハブや壁面端子のコネクタは独特の大型のものが使われる。
このコネクタにはオスメスの区別がなく、同じ形の2つのコネクタを接続する点に特徴がある。
論理的にはリング型トポロジーで構成され、そのリングを&color(red){トークン};と呼ばれる信号が高速で周回している([[トークンパッシング]])。
>情報の送信権はトークンを得たノードが持つ。
従って、物理的に「衝突」が発生しない。
トークンと呼ばれるデータが常にリング状のネットワーク上を回っている為、データが送受信されていない時は、トークンは、ただネットワーク上を回っているだけである。
データを送信するノードはまず空いているトークンを捕まえて、それを[[フレーム]]に変えてデータを搭載して送り出す。
ノードでは回ってくるフレームを監視していて、フレーム・ヘッダに自分宛のアドレスが記載されている場合にのみ、それを取り込む仕組みになっており、自分宛ではないデータについては、そのまま次のノードに回してしまう。
情報はトークンに付加して次のノードに渡す。
受信は自ノード宛ての情報だけを受信し、他ノード宛のものはトークンごと次のノードにまわす。
データが壊れた場合など、どのノード宛の情報か不明のものが永久にネットワークを回り続けるのを防ぐため、[[ペイロード]]は何周かした後に破棄されるようになっている。
従って、ネットワークの帯域を無駄なく使い切ることが出来る。
ネットワークの高速化のために、2つ以上のトークンを巡回させることも可能である。
通信速度(リングスピードという)の設定を誤った機器を接続すると、ネットワーク全体がダウンしてしまうという欠点があった。
[[CSMA/CD]]方式と違ってパケットの衝突(コリジョン)が生じないため、初期の10BASE[[イーサネット]]と比べると性能や安定性の面で優れていたが、イーサネットの高速化・低価格化やスイッチングハブの登場により優位性を失った。
日本ではIBM PCやLANの普及が遅れたため、あまり使われていない。
CENTER:&ref(IBM_hermaphroditic_connector.JPG);
>トークンリングで使われるコネクタ
CENTER:&ref(image48.gif);
> http://miyata.gotdns.com/net/LANPROTOCOL.htm
[[イーサネット]]が[[CSMA/CD]]方式を採用しているのに対して、トークンリングでは[[トークンパッシング]]方式を採用しています。