ネットワーク用語 > PSH

PSH

PSH = PuSH, push

PSH ‐ 通信用語の基礎知識

PSH
読み:プッシュ
外語:PSH: Push 英語
 
TCPヘッダー内のControl Bits(制御ビット)領域にあるフラグビットの一つ。

概要
TCPの通信で、受信可能になったらすぐ送信を指示をする際、このビットを立てる(1にする)。
このビットを含むパケットをPSHパケットという。

特徴
通常は使用しない。
しかし例えばTELNETでの通信などでエコーバックが必要など、速やかな反応が必要である場合には、このフラグを立てる。

http://program.sagasite.info/wiki/index.php?plugin=attach&refer=TCP%E3%83%98%E3%83%83%E3%83%80&openfile=fig01.gif

PSHパケット ‐ 通信用語の基礎知識

PSHパケット
読み:プッシュ・パケット
外語:PSH packet 英語
 
TCPパケットで、PSHフラグを1にしたもの。
TCPで受信可能になったらすぐ送信を指示をする場合は、このPSHパケットを相手に送る。

http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/network/baswinlan015/baswinlan015_02.html

「PSHフラグ」フィールド:1bit幅
 
「PSH(push)」フラグは、受信したデータをすみやかに上位アプリケーションに引き渡すように要求するためのフラグである。
 
TCP通信で送信されたデータは、まずは受信側の受信バッファに格納され、適当なタイミングで受信側の上位アプリケーションに渡される。受信したデータをすぐに上位アプリケーションに渡すのではなく、できるだけまとめてから受け渡した方が、受け渡しなどのオーバーヘッドが少なくなり、結果的に処理が効率よく行えるからである(と、TCP/IP規格の制定当初は考えられていた)。だがこのバッファリングを行うと、その代償としてアプリケーションの応答性が損なわれる可能性がある。例えば文字をインタラクティブに入出力させたいのに、バッファリングしてしまうと、応答が少し遅れたような感じになるかもしれない。
 
だがデータを送信する場合にPSHフラグもセットしておくと、受信したデータ(および受信バッファにたまっていたデータ)は直ちに上位アプリケーションへと引き渡され、応答性が向上する可能性がある。例えばTelnetでは、ユーザーの入力した文字を送信する場合にこのPSHフラグをセットしており、ユーザーの入力に素早く応答するようにしている。
 
ただしPSHフラグの設定に応じて実際に処理方法を変えるかどうかは実装依存である。現在の一般的なTCP/IP実装では、受信したデータはすみやかに上位アプリケーションに渡されるようになっており、PSHフラグのオン/オフには影響を受けないことが多い。

リンク

3ウェイハンドシェイク
TCPヘッダ

エコーバックとは【echo back】(リモートエコー) - IT用語辞典
http://e-words.jp/w/E382A8E382B3E383BCE38390E38383E382AF.html


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