ネットワーク用語 > URG
URG = URGent (urgent)
URG
読み:アーグ
外語:URG: Urgent 英語
TCPヘッダー内のControl Bits(制御ビット)領域にあるフラグビットの一つ。
概要
TCP通信で、そのセグメントの緊急ポインターフィールドが有効である際、このビットを立てる(1にする)。
このビットを含むパケットをURGパケットという。
URGパケット
読み:アーグ・パケット
外語:URG packet 英語
TCPのパケットで、URGフラグを1にしたもの。
概要
TCP通信で、そのセグメントの緊急ポインターフィールドを有効にする場合は、URGフラグをセットする。
このパケットがURGパケットである。
特徴
緊急ポインターフィールドは、優先的に送信する必要があるデータが存在する時に使用される。
ストリーム通信
TCPの場合、データはストリームとして扱われるため、データには順序が存在する。
データはバッファーより順番に送信される。
受信も順番に行なわれるが、データの処理がまだ終わっていない場合、あるいは必要なデータが全て受信されていない場合には上位層にはすぐには渡さず、必要な処理が終わるまで待機する。
緊急
しかし時には、緊急中止命令を送りたい場合、あるいは即時にアプリケーションに渡さねばならないデータが発生することもある。
この時にはURGパケットを送信する。
URGフラグがセットされたパケットは通常のデータストリームではなくなり、バッファーの順序等は無視され速やかにアプリケーションに送られる。
このため、out of bandデータとも呼ばれる。
またこの緊急パケットを悪用し、不正なデータを送りつけシステムのクラッシュを目論む攻撃をout of band攻撃という。