ネットワーク用語 > RTP
Real-time Transport Protocol
RTP(Real-time Transport Protocol)は、音声や動画などのデジタルデータをストリーミングによって連続転送するための制御情報によって、リアルタイムなデータ転送を実現するトランスポート層の上位プロトコルである。
送信側では、パケットの同期クロック情報や順序情報、データタイプなどの制御情報で構成されるRTPヘッダを音声データに付加して送信する。
受信側では、RTPヘッダの制御情報に基づき、許容遅延時間内に届かなかったパケットを廃棄し、IP電話のリアルタイム性を確保する。
また、通信の確認や監視は制御用プロトコルであるRTCPが行う。
IPヘッダ | UDPヘッダ | RTPヘッダ | RTPデータ |
20オクテット | 8オクテット | 12オクテット | - |
RTPとは 【 Real-time Transport Protocol 】 - IT用語辞典
アールティーピー
RTP 【 Real-time Transport Protocol 】
音声や映像をストリーミング再生するための伝送プロトコル。
パケットロス対策や伝送時間保証などは行われていないUDPタイプのプロトコルで、通常はRTCPによる通信状態レポートとセットで用いられる。
RTCPによって実効帯域幅や遅延時間などをサーバに送出し、サーバは報告された通信状態に合わせてRTPで送信するデータの品質を調整して送信するという形を取る。
1996年に提唱されたプロトコルで、現在はQuickTimeやRealPlayerがRTPに対応している。
Real-time Transport Protocol(リアルタイム トランスポート プロトコル、RTP)は、音声や動画などのデータストリームをリアルタイムに配送するためのデータ転送プロトコルである。
RTSPやH.323のプロトコルのデータ部分に使用される。
ほぼ全てのVoIP関連製品は、RTPを利用して、音声情報をIPネットワーク上へ送出している。
これは、リアルタイムストリームを運ぶためのプロトコルとしてIETF、ITUで標準化されている。
RTPパケットを受信したホストは、各パケットの時間の情報から時間的な関係を把握し、データを再生することができる。
RTPパケットも他のパケットと同様に、ネットワークを経由して転送されていく中で、喪失や、配送の遅れが起こる。
しかし、映像や音声のデータは、データの一部が欠けていても再生が可能であるため、データの受信側では、喪失や、配送の遅れたパケットは無視し、受信側が期待する時間に到着したパケットだけを利用してデータの再生を行うことができる。
インターネット・プロトコル・スイートの中でRTPを利用する場合は、RTPはUDPをトランスポート層のプロトコルとして利用するが、トランスポート層のプロトコルにUDP以外の通信プロトコルを用いることができるようにも設計されている。