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LPR = Line Printer Remote protocol
別名:LPD (Line Printer Daemon protocol)
LPRとは【Line PRinter daemon protocol】 - IT用語辞典
LPR 【Line PRinter daemon protocol】
読み :エルピーアール
TCP/IPネットワークを経由して印刷を行うプロトコル。
LPRプロトコルを使用して印刷を行うためのコマンド名でもある(Solarisなどは違うコマンド名を使用している)。
LPRプロトコルはネットワーク上の他のコンピュータ(プリントサーバ)に接続したプリンタに印刷を行わせるためのプロトコルで、主にUNIX系OSで使用されているほか、Windows NT/2000などでも使用できる。
LPRプロトコルの仕様はRFC 1179で規定されている。
LPR/LPD の定義
LPR/LPD はプラットフォームに依存しない印刷プロトコルであり、TCP/IP 上で動作します。
もともとは BSD unix にインプリメントされていたものですが、デスクトップ機で広く利用されるようになり、デファクトスタンダードとなっています。
LPR の仕様は Request for Comment (RFC) 1179 に定義されています。
用語
LPR: "Line Printer Remote" の略号で、プリンタやプリントキューにジョブを送る処理を指します。
プリンタのクライアントソフトウェアが行うのと同様のものであることから、「LPR クライアント」とも呼ばれています。
LPD:"Line Printer Deamon" の略号で、クライアント(LPR クライアント)からプリントジョブを受け取る処理を指します。
プリンタやプリンタサーバが行うのと同様のものであることから、「LPD サーバ」とも呼ばれています。
プリントサーバは、クライアントからジョブが送られてくるのを待ち受けます。
複数台のプリンタまたは複数のプリントキューを、一つのプリンタサーバで処理することが可能です。
プリンタサーバは(通常は)IP アドレスを一つしか持たないため、ジョブを渡す時にはキューの名前を使ってプリントキューを指定する必要があります。
LPR と LPD は、LPR/LPD 仕様(RFC 1179)で定義されているプロトコルを指す場合もあります。
LPRの動き
LPR はファイルの送信と似ています。
ファイルの代わりにプリントジョブを送信しているだけの違いです。
ただし、プリントジョブは 2 つのファイルを合わせたものです。
データファイル(印刷されるデータ)と制御ファイル(データファイルの記述方法やデータファイルをどうするかの指示)です。
印刷ダイアログで「印刷」をクリックすると、コンピュータはプリントジョブをディスクにスプールして PostScript データ(データファイル)を作ります。
それからデータファイルと制御ファイルを、LPR デスクトッププリンタで定義されている IP アドレスに送信します。
相手先となる IP アドレスには 1 つ以上のキューがある事も多いので、キューを指定するために、一番初めにキュー名が送られます。
相手先がプリンタであれば、プリンタはジョブを印刷します。
相手先がプリンタサーバであれば、追加の処理(たとえばセキュリティチェックなど)が発生することもあります。
それから、次の送り先(通常はプリンタ)にジョブが送られます。
LPR を利用した場合の優位点
- 単一プロトコル環境への移行
- クロスプラットフォーム対応、プラットフォームに依存しない
- インターネット経由でアクセス可能
LPRプロトコルでプリンタへ接続する - @IT
http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/win2ktips/807lpr/lpr.html