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フロー制御 = flow control
フロー制御(フローせいぎょ、英: flow control)は、コンピュータネットワークにおいて、2つのノード間で高速な送信側が低速な受信側をオーバーランさせてしまうことを防ぐようデータ転送のレートを管理するプロセスである。
これは、ネットワークが混雑して輻輳が発生するのを制御する輻輳制御とは異なる。
フロー制御機構は、受信ノードが送信ノードに対して何らかのフィードバックを返すかどうかで分類できる。
フロー制御は、送信側のコンピュータが受信側のコンピュータが受信して処理できるよりも高速に情報を送信する可能性がある場合に重要である。
これは例えば受信側コンピュータが高負荷状態だった場合や性能が相対的に低い場合に発生する。
ふろーせいぎょ 【フロー制御】 Flow Control
通信におけるデータの流れをフローという。
フロー制御とは、受信側と送信側が相互に連絡を取り合い、データの流れを一時中断したり、再開したりする仕組み。
通常、ハブやスイッチなどのネットワーク機器には、ある程度のバッファーが用意されているので、処理が追いつかなくなっても通信データが失われることはない。
加えて、このバッファーがあふれてしまうことを想定し、パケットの送出を止めるようにする。
全二重通信時には、ポーズ(PAUSE)信号を送信することにより、PCの信号送出を抑止する802.3xフロー制御方式が用いられる。
一方、半二重通信時には、架空の衝突(コリジョン)信号を出すことにより、PCの信号送出を抑止するバックプレッシャー方式が用いられることが多い。