ネットワーク用語 > エンドツーエンド
エンドツーエンド = End to End
エンド‐ツー‐エンド 【end-to-end】
電話サービスで、発信から着信までの両端をさす。
エンド・ツー・エンド
end to end
送信元とあて先を結ぶ通信区間すべてのこと。
例えば,1社の通信事業者が送信から着信まで一貫してサービスを提供する場合に,「エンド・ツー・エンドのサービス」と言う。
また,通信する端末同士が帯域を制御する場合は,「エンド・ツー・エンドでの帯域制御」と使う。
略して,エンド・エンドと呼ぶこともある。
エンドツーエンド原理(End-to-End Principle)とは、インターネットで広く使われている Transmission Control Protocol (TCP) の主要な設計原理である。
通信プロトコルの操作は可能な限り通信システムの終端で行い、また制御対象のリソースになるべく近いところで行うべきであるというもの。
1981年、Jerome H. Saltzer、David P. Reed、デービッド・ダナ・クラークらの論文 End-to-end arguments in system design で初めてその概念が提唱された。
彼らは、信頼性が求められるシステムでは、中間システムでの処理に加えて、正しい動作のためにエンドツーエンドでの処理を要求される傾向があるとした。
最下層の通信システムの機能の多くは上位層クライアントのために実装されているものの、クライアントがその機能を必要としないこともあり、クライアントが同等機能をエンドツーエンド的に再実装するような冗長な状況が存在すると指摘した。
この考え方をつきつめると、ほとんど機能を持たないダムネットワークと賢い端末というモデルが出てくる。
これは、それまでの賢いネットワークとダム端末というパラダイムとは全く逆である。
例えば、TCP/IPプロトコルスタックでは、IPがダムであり、状態のないプロトコルでパケットを単純にネットワーク上でやりとりしている。
一方、TCPは賢いトランスポート層プロトコルであり、誤り検出、再送、輻輳制御、フロー制御などをエンドツーエンドで行う。
TCPは下位プロトコルにほとんど依存していないため、各種ネットワークプロトコル上で動作可能である。
一方のエンドシステムと反対側のエンドシステムとのことで、通信における主要な機能を、接続元と接続先の互いの終端(エンドシステム、ノード、ホスト)で行なうというもの。
エンドシステムとは (end system): - IT用語辞典バイナリ
【英】end system
エンドシステムとは、ネットワーク上の末端に位置しているシステム(コンピューター)のことである。
QoS エンドツーエンド遅延 - ネットワークのおべんきょしませんか?
エンドツーエンド遅延とは、送信元から送信されたパケットがあて先に届くまでの時間です。
エンドツーエンド遅延は、パケットの転送経路上の下記の遅延を累積したものになります。
・処理遅延(Processing Delay)
・キューイング遅延(Queuing Delay)
・シリアル化遅延(Seliarization Delay)
・伝搬遅延(Propagation Delay)
送信元のコンピュータAから送信されたパケットがあて先のコンピュータBに届くまでに必要な時間