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CUPS = Common Unix Printing System
カップス
CUPSとは
Common Unix Printing System
CUPSは,Mac OSやLinuxを含むUNIX系OSの印刷システムで中核を成すサービスです。
印刷データを管理します。
図1が,Linuxの一般的な印刷システムです。
CUPSは,アプリケーションから受け取った印刷データをいったん保存し,スケジューリングを行います。
そして,受け取った印刷データをGhostscript(ゴーストスクリプト)と呼ばれるソフトウエアに,プリンタの機種依存情報や設定情報と一緒に渡します。
Ghostscriptは,印刷データと設定情報に基づいて,プリンタの描画命令に変換して,ドライバにデータを渡します。
CUPSが参照する機種依存情報は,通常PPDと呼ばれるファイルに記述されます。
また,CUPS側の設定情報は,ドライバの持つフロントエンド・ツールか,CUPSが持つ設定用のWebページで指定します(写真1)。
CUPSは,通常デーモンとして稼働されます。
ラン・レベルごとに自動起動されるか否かは,次のコマンドで確認できます。
$ chkconfig --list cups
自動起動されていない場合は,管理者権限で
# chkconfig cups on
を実行すれば,自動実行を設定できます。
CUPSは,オープンソース・ソフトとして公開されています。
ただし,米Apple社は2007年7月17日,CUPSの開発者からCUPSのソース・コードの著作権を獲得したと発表しています。
(参考記事「アップル,UNIX向け印刷システム『CUPS』を買収 」)