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ルーティングテーブル = routing table
ルーティングテーブル
ルータや端末が保持するパケットの配送先に関する経路情報。
TCP/IPネットワークでパケットを送ろうとするとき、ルーティングテーブルを参照してパケットを送付すべき相手を判断する。
ある端末から他の端末へとパケットを送ろうとする場合、目的の端末が自ネットワーク内にない場合、端末内にあるルーティングテーブルを参照し、パケットを中継させる端末を決定する。
ルーティングテーブルの生成・管理方式には、あらかじめ固定されたルートを設定しておく「スタティックルーティング」と、他の端末から受けるルーティング情報を用いて定期的にルーティング情報を更新する「ダイナミックルーティング」がある。
ルータなど多くの機器はダイナミックルーティングによってルーティングテーブルを管理するが、特にルーティング処理を行う必要のない端末はスタティックルーティングの一種である「デフォルトルーティング」を用いることが多い。
[[ルーティングテーブル - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AB]]
コンピュータネットワークにおけるルーティングテーブルとは、ルーターやネットワーク接続されたコンピュータが持つテーブル状のオブジェクトの形のデータ構造であり、個々のネットワークの宛先への経路の一覧を保持している。
また、場合によってはそれらの経路ごとのメトリックも含み、RIB(ルーティング情報ベース)とも呼ぶ。
ルーティングテーブルはそのノード周辺のネットワーク・トポロジーについての情報を含む。
ルーティングテーブル構築はルーティングプロトコルの主要な目的である。
ルーティングテーブルには静的経路もエントリされていて、それらはネットワーク・トポロジーの探索手続きで自動的に収集した情報から得たものではなく、元々固定で入力されたものである。
ルーティングテーブルは最近のルーターのアーキテクチャでは、一般に直接パケット転送に使われることはない。
その代わりにパケット転送での経路選択を行うルーティングアルゴリズムで使用する経路情報のみを集めた転送情報ベース (FIB) というより小さめのテーブルを生成するのに使われる。
FIBはハードウェアが格納・参照しやすい形に圧縮・変換して最適化した上で使用することが多い。
基本
ルーティングテーブルの考え方は、荷物の配送で地図を使うのとよく似ている。
あるノードから別のノードへデータを送るとき、まず「どこ」へ送ればよいかを知る必要がある。
そのノードが宛先のノードと直接繋がっていない場合、宛先ノードに向かう正しい経路上にある別のノードに送らなければならない。
ほとんどのノードは自らどの経路をとればよいかを確認することはせず、自身が属するLANにあるゲートウェイにIPパケットを送り、ゲートウェイがそのデータの「パッケージ」を正しい宛先に送るための経路を判断する。
それぞれのゲートウェイは様々なデータのパッケージの送付経路を覚えておく必要があり、そのためにルーティングテーブルを使う。
ルーティングテーブルは地図のように経路を保持するためのデータベースであり、ゲートウェイはノードからそういった情報を要求されれば、それを提供できる。
ホップ-バイ-ホップ・ルーティングでは、それぞれのルーティングテーブルが全ての到達可能な宛先について経路上の次の送り先となるデバイスのアドレスを保持している。
これを「ネクストホップ (next hop)」と呼ぶ。
ルーティングテーブル群が一貫していると仮定すれば、ネクストホップにパケットを送ることでリレー式に送っていけば、必ず宛先ノードに到達できる。
このホップ-バイ-ホップはIPネットワーク層およびOSIネットワーク層の基本的特性であり、それとは対照的にIPのエンドツーエンド機能やOSIトランスポート層の機能がある。
最近のルーターは、ルーティングテーブルに対応した制御プレーンの機能と転送テーブル (FIB) に対応した転送プレーンの機能を分離したアーキテクチャとなっている。