スマートフォンのアプリを開発できるプログラマーが、引っ張りダコだそうです。
iPhoneやAndroidなどは、小さなパソコンを持ち歩いているようなもので、便利ですからね。
スマホ利用者は、増える一方でしょう。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111102-00000000-fsi-bus_all
フジサンケイ ビジネスアイ 11月3日(木)8時15分配信
スマートフォン(高機能携帯電話)の隆盛を受け、ネット各社の間で交流サイト(SNS)やゲームのアプリ(専用ソフト)開発に携わるエンジニアの人材争奪戦が過熱している。エンジニアへの報酬も高騰しており、ディー・エヌ・エー(DeNA)などは中途採用者に200万円程度の入社一時金を支払うなど人材確保策を強化。海外に技術者を求める動きも出ており、限られたエンジニア争奪戦は今後も続きそうだ。
「(ソフトなどの)作り手が完全に不足している」
サイバーエージェントの藤田晋社長は会見でこう話し、1年間で中途・新規合わせて計300人を採用する方針を表明した。ネット広告代理店としてスタートした同社は近年、ブログ「アメーバ」を中心としたネットサービスへのシフトを強めており、アプリ開発のエンジニア確保が不可欠となっている。
2009年9月期に従業員の10.8%だったエンジニアの割合は、11年9月期に36.6%に急上昇。「中長期の競争力の源泉は技術者」(中山豪常務)といい、採用強化にも余念がない。
昨秋から無料講座「エンジニアアカデミー」を3回開催した。関連技術などを教え、最終課題をパスした受講者に内定を出して人材を確保する狙いで、前回は10人中5人が入社した。新たに12月に2講座を各10回にわたって開講する計画だ。
■エンジニアの教育も重要
金融業から同講座を経てサイバーエージェントに入社したエンジニアの丸山隆司さん(32)は「大きな仕事に取り組めると思い入社した。(エンジニア需要が急増しているのは)個人的には歓迎したい」と話す。
そもそもサイバーエージェントがこの講座を開始したのは、競合他社が昨年夏に中途採用のエンジニアに入社一時金を支払い、人材を確保する制度を打ち出したことに対抗するためだ。昨年8月、DeNAやグリー、動画サイト「ニコニコ動画」を運営するドワンゴなどは、基準を満たしたエンジニアに200万円以上の入社準備金を支給する制度を発表した。それが今年は500万円を用意する会社も登場している。
各社とも自社でアプリを開発する内製化の動きを加速させており、エンジニアの絶対数の確保が不可欠。同じ会社でも他職種より高い給与を提示し、入社後の昇給基準も異なるという。
ヘッドハンティング会社、サーチファーム・ジャパンの篠原光太郎取締役は「従来のウェブと比べ、スマホ関連のエンジニアの賃金は4、5割増。トップクラスでは年収数千万円を支払うケースもある」という。
海外に人材を求める動きも出始めた。グリーは欧米やアジア、南米にも拠点を立ち上げており、「日本でもすでに10%弱が外国人。日本や海外といった限定を設けず採用していく」(中西一統・ヒューマンリソース本部長)方針だ。今年3月に402人だった同社の社員数は6月末に約1.5倍の600人に増加。早期に1000人とし、4割近くをエンジニアにする予定という。DeNAも全社員数は1604人だが、スマホ向けの開発体制を国内外で年度内に1000人とする計画だ。
サーチファームの篠原氏は「エンジニアの報酬は米シリコンバレーに比べるとまだ低く、人材争奪の動きは今後も加速する」と指摘した上で、「日本で最も元気があり、世界で戦える数少ない産業の一つだけに、今後はエンジニアの教育も大事になってくるだろう」と提言している。(森川潤)