[[ネットワーク用語]] > OSI

* OSI [#y986247a]

+ OSI = Open Systems Interconnection = 開放型システム間相互接続
+ OSI = Open Source Initiative

ここでは、ネットワーク用語のOpen Systems Interconnectionを取り上げる。

[[開放型システム間相互接続 - Wikipedia>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%8B%E6%94%BE%E5%9E%8B%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0%E9%96%93%E7%9B%B8%E4%BA%92%E6%8E%A5%E7%B6%9A]]
>開放型システム間相互接続(かいほうがたシステムかんそうごせつぞく、英: Open Systems Interconnection, OSI)は、国際標準化機構 (ISO) と ITU-T により1982年に策定が開始された&color(red){コンピュータネットワーク標準};。

>''背景と歴史''
OSI以前、コンピュータネットワークの通信プロトコルは、ベンダー毎に独自の規格が乱立していた(SNA、AppleTalk、NetWare、DECnet など)。
このため、業界共通のネットワーク標準によるマルチベンダーの相互運用性を確立しようとOSIの策定が開始された。
しかし、OSIの策定が進められている頃、TCP/IPがマルチベンダーネットワークで広く使われるようになっていき、ネットワーク層以下ではイーサネットとトークンリングが同様の役割を果たすようになっていった。
 
[[OSI参照モデル]](OSIそのものよりも前の1977年に完成)は、&color(red){ネットワークの概念の教育にとって重要な前進であった。};
プロトコルの階層モデルという考え方の普及に寄与し、機器間やソフトウェア間の相互運用性の定義にも寄与した。
 
しかし、実際のOSIプロトコルスイートは複雑すぎ、実装が非常に困難だった。
あまりにもオプションが多いため、多くのベンダーの実装はベンダー間で相互運用することができず、単に標準化の努力そのものが無駄になる結果を生んだ。
アメリカ合衆国の政府機関はOSIサポートを機器の調達条件にしたが、それでもこの流れを止めることはできなかった。

>''評価と影響''
OSI標準化プロセスは、NIH(not invented here)症候群に陥り、全てを自前で一から仕様策定していった点がよく批判される。
このため、ISOおよびITU-Tとインターネットの標準化団体であるIETFの間に亀裂が生じ、論争が生まれた。
さらに辛らつな批判者は、OSIプロトコルスイートは「ベンダニュートラル」標準などではなく、TCP/IP にシェアを奪われたベンダーが国際規格というお題目でシェアを奪い返そうとした試みだったとしている。
 
&color(red){OSIは最終的にインターネットのTCP/IPプロトコルスイートにその役目を奪われた。};
TCP/IP は実用的手法と実装の単純さが評価され、事実上の標準となった。
OSIプロトコルスイートの各プロトコルや仕様の多くは、すでに長い間使われていないか、別の規格に取って代わられている。

** リンク [#e551da20]
[[OSI参照モデル]]

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