学習方法の研究 > パラシュート学習法
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パラシュート勉強法
『「超」勉強法』の著者、野口悠紀雄氏の提唱する数学の勉強方法です。
一般に数学のような積み重ね科目の場合、今のところが理解できないのは過去のところが理解できていないからだと言われます。そして、ほとんどの数学の苦手な生徒が1年生の教科書の一番始めのページからやり直そうとするのですが...
(大抵は今のところに辿り着く前に挫折する)
それに対してパラシュート勉強法では、数学ができるできないに関わらず今の内容(最終的に解けるようになりたい問題)からスタートします。そして、今の内容を理解するために必要な部分に限り最小限過去の内容に戻るという方法をとります。
雑な言い方ですが、パソコンでH.P.を見るだけなら、パソコンの立ち上げ方と閲覧ソフトの使い方だけを覚えるだけで十分.....なにもインターネットのしくみやコンピュータ理論から勉強する必要など全くありません。
同じことは受験勉強にもそのまま言えることです。
要はとりあえず始めてみて、足りないものは後から買い足しましょうという発想です。
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(参考文献)
「超」勉強法 (野口悠紀雄/講談社)
「超」勉強法・実践編 (野口悠紀雄/講談社)
パラシュート勉強法が遅延評価勉強法に通づるものがある - 負けまいとする心でしょう!
遅延評価勉強法とは、勉強が苦手な人向けの「遅延評価勉強法」によると
一言でいえば「必要になったら、必要なところだけ勉強する」
という方法のようだ。
遅延評価勉強法とは、「その知識が必要になった時に初めて勉強する方法」です。
もっと言えば、「○○を学んだから××をやってみる」ではなく、「××をやりたいから○○を勉強する」と定義できます。
似たような方法論として、数学の勉強法には、
「パラシュート勉強法」と呼ばれるものがある。
算数・数学の勉強はしばしば積木に例えられるように、
基礎から積み上げていかなければいけないというのが常識。
しかしこの「パラシュート勉強法」は、
「下から登らなくても、パラシュートでいきなり好きな所に着地していいんだよ」
と提唱する。
例えば高校生の時点で小中学校の数学の基礎が抜け落ちている生徒の指導の場合
普通は小学校や中学校の内容まで遡って、
順番に抜け落ちている穴を埋めていく。
二次関数をやろうとするなら、その前に二次方程式がわかっていないとダメだし、
当然その前に一次方程式がわかっていないとできない。
また累乗計算や分数の計算自体も理解できていなければ、
そういった基礎計算からやり直す必要がある。
しかしパラシュート勉強法では、そういう生徒にもいきなり二次関数の問題を教える。
その中で分数計算の知識やらなんやらが必要な場面に遭遇したら
その都度、その部分だけ教えるようにして、
とにもかくにも目の前にある二次関数の問題を解けるようにするのである。
この方法の大きなメリットは、
数学に関してすっかり失われた生徒の自尊心を取り戻してやれることにある。
高校生にとって、小中学校の問題を解かされるっていうのは
けっこうストレスのたまることだ。
プライドは傷つけられるし、なかなかゴールが見えてこないし。
そういう意味では、先に着地点を見ることができるこの方法は有効である。
ただ、やってみると、口で言うほど簡単ではないけどね・・・。
穴だらけの知識を継ぎはぎだらけにして無理くりゴールに連れて行ったところで、
結局「で、これがなんなの?」って感じの反応になってしまうことも多い。
オンデマンド 【on demand】
ユーザの要求があった時にサービスを提供する方式。
WWWやメールをはじめとするインターネット上のデータ配信は、ほとんどがオンデマンドで行われている。
プログラミングやネットワーク技術の勉強も、パラシュート学習法でオンデマンド=必要なときに必要なことを会得すればOK