[[ネットワーク用語]] > エンドツーエンド

* エンドツーエンド [#if927815]

エンドツーエンド = End to End

[[エンドツーエンド とは - コトバンク>http://kotobank.jp/word/%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%84%E3%83%BC%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%89]]
>エンド‐ツー‐エンド 【end-to-end】
電話サービスで、発信から着信までの両端をさす。

[[「エンド・ツー・エンド」とは:ITpro>http://itpro.nikkeibp.co.jp/word/page/10007873/]]
>エンド・ツー・エンド
end to end
 
送信元とあて先を結ぶ通信区間すべてのこと。
例えば,1社の通信事業者が送信から着信まで一貫してサービスを提供する場合に,「エンド・ツー・エンドのサービス」と言う。
また,通信する端末同士が帯域を制御する場合は,「エンド・ツー・エンドでの帯域制御」と使う。
略して,エンド・エンドと呼ぶこともある。

[[エンドツーエンド原理 - Wikipedia>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%84%E3%83%BC%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%89%E5%8E%9F%E7%90%86]]
>エンドツーエンド原理(End-to-End Principle)とは、インターネットで広く使われている Transmission Control Protocol (TCP) の主要な設計原理である。
通信プロトコルの操作は可能な限り通信システムの終端で行い、また制御対象のリソースになるべく近いところで行うべきであるというもの。
>エンドツーエンド原理(End-to-End Principle)とは、[[インターネット]]で広く使われている Transmission Control Protocol ([[TCP]]) の主要な設計原理である。
通信[[プロトコル]]の操作は可能な限り通信システムの終端で行い、また制御対象のリソースになるべく近いところで行うべきであるというもの。

>1981年、Jerome H. Saltzer、David P. Reed、デービッド・ダナ・クラークらの論文 End-to-end arguments in system design で初めてその概念が提唱された。
彼らは、信頼性が求められるシステムでは、中間システムでの処理に加えて、正しい動作のためにエンドツーエンドでの処理を要求される傾向があるとした。
最下層の通信システムの機能の多くは上位層クライアントのために実装されているものの、クライアントがその機能を必要としないこともあり、クライアントが同等機能をエンドツーエンド的に再実装するような冗長な状況が存在すると指摘した。
 
この考え方をつきつめると、&color(red){ほとんど機能を持たないダムネットワークと賢い端末};というモデルが出てくる。
これは、それまでの賢いネットワークとダム端末というパラダイムとは全く逆である。
 
例えば、TCP/IPプロトコルスタックでは、IPがダムであり、状態のないプロトコルでパケットを単純にネットワーク上でやりとりしている。
一方、TCPは賢いトランスポート層プロトコルであり、誤り検出、再送、輻輳制御、フロー制御などをエンドツーエンドで行う。
例えば、[[TCP/IP]][[プロトコルスタック]]では、[[IP]]がダムであり、状態のない[[プロトコル]]で[[パケット]]を単純にネットワーク上でやりとりしている。
一方、[[TCP]]は賢い[[トランスポート層]][[プロトコル]]であり、誤り検出、再送、輻輳制御、フロー制御などをエンドツーエンドで行う。
TCPは下位プロトコルにほとんど依存していないため、各種ネットワークプロトコル上で動作可能である。

[[エンドツーエンド ‐ 通信用語の基礎知識>http://www.wdic.org/w/WDIC/%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%84%E3%83%BC%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%89]]
>一方のエンドシステムと反対側のエンドシステムとのことで、&color(red){通信における主要な機能を、接続元と接続先の互いの終端(エンドシステム、ノード、ホスト)で行なう};というもの。
>一方のエンドシステムと反対側のエンドシステムとのことで、&color(red){通信における主要な機能を、接続元と接続先の互いの終端(エンドシステム、[[ノード]]、ホスト)で行なう};というもの。

-概要
&color(red){通信の下位層は、突き詰めれば、ただ転送さえ出来ればよい。};
&color(red){エラーの検知やエラー訂正などは、末端ノードの上位層にて実施する。};
このようなモデルをエンドツーエンドといい、&color(red){ダムネットワーク(馬鹿なネットワーク)とインテリジェント端末(賢い端末)};という構造を構築することになる。
大昔は、インテリジェントネットワーク(賢いネットワーク)とダム端末(馬鹿な端末)という構造があったが、これに真っ向反する、アンチテーゼとして提唱された。
つまり、&color(red){経路途中のシステムに依存しないこと};をいい、この実現のためには通信プロトコルが階層ごとに明確に分離されている必要がある。
インターネットは、このエンドツーエンドの最も代表的な例である。

-特徴

--透明なネットワーク
エンドツーエンドでは、ネットワークは単純であり、透過的である。
これを透明なネットワークといい、このような状態を&color(red){トランスペアレント};である、という。
具体的には、次の条件を満たす。
---各層においてパケットの中身を見ることはない
---各層においてパケットのヘッダー情報を改変しない
例えばIP層においては、IPヘッダーを経路選択のために参照するが変更せず次の層に受け渡し、また中に含むTCPなどのデータを覗いたり改変したりすることがない。
---各層において[[パケット]]の中身を見ることはない
---各層においてパケットの[[ヘッダー>ヘッダ]]情報を改変しない
例えばIP層においては、[[IPヘッダー>IPヘッダ]]を経路選択のために参照するが変更せず次の層に受け渡し、また中に含むTCPなどのデータを覗いたり改変したりすることがない。

--利点
ネットワークは余計な機能を持たず、純粋にデータを通す。
このため技術革新がインフラ(通信回線)に依存せず、必要とあればエンドシステムに続々と新しいソフトウェアを組み込み、利用することができる。
新しいサービスやビジネスも、迅速かつ低コストで実現できる。
また通信回線側も、上位のアプリケーションを意識する必要がなく、回線の刷新(たこ糸電話→銅線→光ファイバー、など)をすることが可能という利点がある。
通信を通す以外の機能を持つ必要がないので、これもまた迅速かつ低コストで実現できる。
現在のインターネットの発展は、このエンドツーエンドモデルによって達成されたのである。

--難点
利用者にとっては、満点の概念であり、非の付け所がない。
唯一問題があるとすれば管理者の立場として、セキュリティ面の懸念があることである。
どんな通信が行なわれているか検査できず、途中の改竄が許されないとなればセキュリティポリシーを適用することすら出来ないからである。

** エンドシステム [#uaa7f07f]
[[エンドシステムとは (end system): - IT用語辞典バイナリ>http://www.sophia-it.com/content/%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0]]
>【英】end system
エンドシステムとは、ネットワーク上の末端に位置しているシステム(コンピューター)のことである。


** エンドツーエンド遅延 [#bcd938fa]
[[QoS エンドツーエンド遅延 - ネットワークのおべんきょしませんか?>http://www.n-study.com/network/2008/03/qos_1.html]]
>エンドツーエンド遅延とは、送信元から送信されたパケットがあて先に届くまでの時間です。
エンドツーエンド遅延は、パケットの転送経路上の下記の遅延を累積したものになります。
 
・処理遅延(Processing Delay)
・キューイング遅延(Queuing Delay)
・シリアル化遅延(Seliarization Delay)
・伝搬遅延(Propagation Delay)

CENTER:&ref(end-to-end-delay01.gif);
>送信元のコンピュータAから送信されたパケットがあて先のコンピュータBに届くまでに必要な時間

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