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MSTP

Multiple Spanning Tree Protocol

スイッチング/マルチプルスパニングツリープロトコル(MSTP)

マルチプルスパニングツリープロトコル(MSTP)は、既存のスパニングツリープロトコル(STP/RSTP)をもとに、VLAN環境向けの機能拡張を施したレイヤー2のループ防止・冗長化プロトコルです。

概要
MSTPは、ツリー状の論理経路(スパニングツリー)を自動的に形成してループを防止する点において、RSTPと同様の動作をします。
 
ただし、MSTPでは、複数のVLANをMSTインスタンスと呼ばれるグループにまとめ、MSTインスタンスごとにツリーを形成します。
この特長をうまく利用すれば、タグVLANを利用したスイッチ間接続などにおいて、ネットワーク負荷を分散させることができます。
また、VLANごとにツリーを形成する場合に比べて、VLAN数の増加によるCPUやネットワーク負荷の上昇を抑えることができます。
 
さらに、MSTPでは、ネットワーク上のブリッジ(スイッチ)をMSTリージョンと呼ばれるグループに分割し、MSTリージョンごとに前述したMSTPの動作を行わせることができます。
これは、大規模なネットワーク環境において、ネットワークの設計や管理を容易にする効果があります。

リンク

STP
RSTP


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Last-modified: 2013-10-19 (土) 21:51:21 (3840d)