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ARPテーブル †
ARP table
ARPテーブル
IPアドレスとMACアドレスの対を保存しているデータベース。
静的に登録されているエントリと,動的に登録・削除されるエントリ(ARPキャッシュ)がある。
コンピュータがIPパケットを送信する際には,ARPによるアドレス解決を行う前に,このARPテーブルを参照する。
ARPテーブルにアドレスが登録されていない場合は,ARPを用いたアドレス解決が行われる。
なお,この時解決されたアドレスはARPキャッシュとして動的にこのデータベースに登録される。
読み:アープテーブル
外語:ARP table
ARPで使われる、IPアドレスとMACアドレスの対照表のこと。
目的
アドレス解決という処理は、手間と時間の掛かる処理である。
IPパケット送信のたびにアドレス解決をしていたのでは実用にならないほど遅くなることは自明で、現実的では無い。
そこで、一度問い合わせて得られた結果は格納される。
この時作られる、IPアドレスとMACアドレスの対照表をARPテーブルという。
この対照表を用いることで、無用なARPパケットを減らすことができる。
所在
これはARPの処理系、多くの場合はオペレーティングシステムが管理する。
通常は利用者が設定を意識する必要はないが、ネットワークに障害が発生した場合は、手動による設定を要することもある。
arpコマンドは、ARP(Address Resolution Protocol)テーブルの表示/設定を行う。
ARPテーブルとは、イーサネット通信のために用いられるIPアドレスとMACアドレスの対照表だ。
書式
●Windowsの場合
――ARPテーブルへの追加arp -s IPアドレス MACアドレス[ インターフェイス]――ARPテーブルの削除
arp -d IPアドレス[ インターフェイス]――ARPテーブルの表示
arp -a[ IPアドレス][ -N インターフェイス]
特徴
NICが認識できるのはMACアドレスであってIPアドレスではない。
実際にはNICのデバイスドライバーがARPテーブルを参考にIPアドレスとMACアドレスの変換を行なっているため、ユーザーはその変換処理を意識する必要はない。