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トークンリング †
トークンリング = Token Ring
トークンリング (Token Ring) は、LANの物理層およびデータリンク層の規格の一つ。
IBMが開発したもので、IEEE 802.5で規格化されている。
通信速度は4Mbpsおよび16Mbps。
ノードがリング状に接続されている点が特徴。
物理的にはハブで集線したスター型の構成をとる。
ハブや壁面端子のコネクタは独特の大型のものが使われる。
このコネクタにはオスメスの区別がなく、同じ形の2つのコネクタを接続する点に特徴がある。
論理的にはリング型トポロジーで構成され、そのリングをトークンと呼ばれる信号が高速で周回している(トークンパッシング?)。
情報の送信権はトークンを得たノードが持つ。
従って、物理的に「衝突」が発生しない。
トークンと呼ばれるデータが常にリング状のネットワーク上を回っている為、データが送受信されていない時は、トークンは、ただネットワーク上を回っているだけである。
データを送信するノードはまず空いているトークンを捕まえて、それをフレームに変えてデータを搭載して送り出す。
ノードでは回ってくるフレームを監視していて、フレーム・ヘッダに自分宛のアドレスが記載されている場合にのみ、それを取り込む仕組みになっており、自分宛ではないデータについては、そのまま次のノードに回してしまう。
情報はトークンに付加して次のノードに渡す。
受信は自ノード宛ての情報だけを受信し、他ノード宛のものはトークンごと次のノードにまわす。
データが壊れた場合など、どのノード宛の情報か不明のものが永久にネットワークを回り続けるのを防ぐため、ペイロードは何周かした後に破棄されるようになっている。
従って、ネットワークの帯域を無駄なく使い切ることが出来る。
ネットワークの高速化のために、2つ以上のトークンを巡回させることも可能である。
通信速度(リングスピードという)の設定を誤った機器を接続すると、ネットワーク全体がダウンしてしまうという欠点があった。
CSMA/CD?方式と違ってパケットの衝突(コリジョン)が生じないため、初期の10BASEイーサネットと比べると性能や安定性の面で優れていたが、イーサネットの高速化・低価格化やスイッチングハブの登場により優位性を失った。
日本ではIBM PCやLANの普及が遅れたため、あまり使われていない。
トークンリングで使われるコネクタ
http://miyata.gotdns.com/net/LANPROTOCOL.htm
イーサネットがCSMA/CD?方式を採用しているのに対して、トークンリングではトークンパッシング?方式を採用しています。